芸能事務所サムデイ倒産、ホリエモンがテレビ依存の限界を解説「まだ潰れていく」。元日本代表などサッカー関係者も複数所属
堀江貴文氏。(C)SAKANOWA
”ブランド”に支えられてきたテレビの価値は、大きく低下しつつある――。
芸能事務所『サムデイ(Someday)』が11月27日、債務超過に陥り25日に破産手続きを開始したと、髙橋裕社長の名義で発表した。同社長は「タレント、従業員に対して、全く何も知らせず破産申し立てを行った」ということで、まさかの寝耳に水で、突如所属していたタレントとスタッフは“フリー”になってしまった。
タレントでは藤原紀香さん、篠田麻里子さんらがいたという。またスポーツ部門では、日本サッカー協会の山本昌邦ナショナルチームダイレクターをはじめ、引退した元日本代表選手など複数が所属していた。テレビや雑誌などで解説などを担当していたが、テレビ中継の減少、解説者の世代交代により、事務所に所属する元選手たちの露出も減っていた。
実業家のホリエモンこと堀江貴文氏が11月30日、ユーチューブのホリエモンチャンネルで「【サムデイ破産】芸能事務所が相次いで倒産していることについて解説します」と題した動画をアップし、こうした事務所の破産はまだまだ続くだろうと予想した。
テレビ出演に依存し、テレビ局と癒着しながらキャスティングを得てきた旧来型のシステムが立ち行かなくなってきている。堀江氏はテレビの”ブランド”に依存していても、番組の価値が下がってきているため、今後もタレント事務所はより淘汰されていくと展望する。
「(テレビの)広告費はインターネットに抜かれています。まだテレビはブランド価値が寄与して、かさ上げされているが、実際の実力はもっと低い。テレビの価値はかなり落ちてきていると思います」
そもそも視聴する人が減っている。あるいは高齢者がより増え、マーケットを動かしている世代はテレビ視聴すること自体が減ってきている。
旧来型の有名なタレントを番組に送り出し、そこに新人なども抱き合わせて売り出す。そんな方法がもはや成り立たなくなりつつあると見る。
「(テレビの)価値が下がりタレントを抱えきれなくなっています。芸能事務所のマネジメント一本足打法のところはマジでヤバイ。これからも潰れていくでしょう。え!? この人が所属している事務所が! ということもあり得ると思います」
堀江氏はそう未来を予測していた。
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一方、インターネットでの事業展開、法人などとコンサルティング業務を含めてのタレント活用など、マルチに対応する”ネオ芸能事務所”が台頭しつつある。そうした時代に対応した事務所が増えつつあり、今は一つの転換期とも捉えていた。