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主審は座り込み、選手たち狼狽…エドアルド・ボーヴェ救急搬送で試合中止。胸と脾臓の間を強打か「容態は安定している」。中田英寿も所属したフィオレンティーナの若手ミッドフィルダー

エドアルド・ボーヴェが突然倒れ、両チームの選手が救急隊を呼ぶ。(Photo by Gabriele Maltinti/Getty Images)

インテルのラウタロのゴールを巡り中断している際に。間もなく続報発表か。

 日本時間12月2日(現地1日)に行われたイタリア・セリエAのACFフィオレンティーナ - インテル・ミラノの一戦、スコアレスで迎えた15分にMFエドアルド・ボーヴェ(Edoardo Bove)が突然ピッチに倒れて救急搬送されるアクシデントが発生した。動揺を隠せない選手たちは戦意を喪失し、主審は20分に試合中止を決定した。

 U-21イタリア代表でもプレーしている22歳のボーヴェは4-2-3-1の左MFで先発。試合は15分、インテルのラウタロ・マルティネスのシュートがゴールネットを揺らした。

 しかし、直前のプレーでボールがタッチラインを割っていると副審が旗を上げていたため、ゴールは認められなかった。その判定を巡って、試合は中断に。

 シュートの前で副審はフラッグアップしていたため、VARの対象にもならなかった。インテルのシモーネ・インザーギ監督、さらにフィオレンティーナのラッファエレ・パッラディーノ監督も主審に抗議し、主審は両指揮官に説明をする。

 すると16分を過ぎたあたり、そのタッチライン沿いにいたボーヴェが突然、意識を失いピッチに倒れ込んだ。選手はボーヴェの軌道を確保。すぐさま両チームの選手たちが周りを囲んで、救急隊の出動を要請して、担架と救急車でピッチから運び出された。

 主審は座り込んでしまい、選手たちは涙を浮かべるなど狼狽。そしてボーヴェが運び出されたあと、主審は即座にスコアレスで迎えた20分に試合中止とした。

 その後、クラブはボーヴェについて「容態は安定している」と報告している。意識を取り戻したかどうかについては明記されていない。

 クラブの発表は次の通り。

「現在、薬理療法鎮静下にあり、集中治療室に収容されている。治療室では安定した血行動態を示し、最初に行われた心臓学的および神経学的検査の結果、中枢神経系と心肺系への急性障害は否定された。今後24時間以内に再び検査を受ける」

『カルチョ・メルカート』によると、体調を崩す前、ボーヴェは胸と脾臓の間を強打したという。また彼はベンチに向かい、めまいを感じると伝えたあと、ピッチに倒れたという。

 間もなくフィオレンティーナから続報が発表されそうだ。

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 フィオレンティーナには過去、元サッカー日本代表の中田英寿氏が所属していた。