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エムバペに降りかかった性加害疑惑、ストックホルム警察の捜査終了

エムバペ。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

「十分な証拠なし」、そもそも全く関係がなかった可能性も。

 スペイン1部レアル・マドリードのフランス代表FWキリアン・エムバペ(Kylian Mbappé)が10月に滞在したスウェーデンの首都ストックホルムのホテルで、性加害疑惑による訴えがあったとされた件について、ストックホルム警察は12月12日までに証拠不十分のため捜査を終了した。そもそもエムバペは友人らとそのホテルに宿泊しただけで、全くの別件で濡れ衣を着せられた可能性もある。

 当初からエムバペとの関連性は警察から示されずにいた。スウェーデンメディア『アフトンブラーデット』がまずエムバペとの関連性を示唆する報道を掲載。しかしエムバペは自身のSNSで「フェイクニュースだ」と主張を貫いていた。

『ジ・アスレチック』によると、上級検察官のマリーナ・チラコワ氏が「ある人物に強姦とセクハラの疑いによる二件の事件の疑いがあったが、これ以上捜査を進めるには証拠が不十分だと判断し、捜査は終了した。その人物に犯罪の容疑はかけられていない」と語ったという。

『アフトンブラーデット』は10月、ストックホルム警察が市内で起きた強姦容疑を捜査する過程で、エムバペとその友人らが宿泊したホテルを訪問したと報じた。ただしエムバペの弁護士は「非難されるべきことは何もない」「彼は決して一人ではなかった。彼にとってリスクを伴う状況はなかった。そのため、彼が非難されるべき行為を行った可能性は完全に排除されている。彼はとても穏やか。このようなメディアの嵐を目にしてとても驚いている」と、突然のメディアスクラムを非難していた。

 そもそも同じ時期にエムバペがそのホテルに宿泊しただけで、彼とは何の関連性もなかった事件だった可能性すらあるそうだ。

 もちろん、ちょうどインターナショナルマッチウィークの10月シリーズ期間にあたり、エムバペは負傷でフランス代表に不参加だったなかリフレッシュを兼ねてスウェーデンを訪れていたという。

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 なかなか休暇を得られずにいる立場とあって、息抜きのつもりだったのかもしれないが……。25歳という若さもあり、そのあたりの判断はやや拙速だったかもしれない。