久保退団で逆風?レアルのジダン監督が「クラブと対峙し賭けに出た」

レアル・マドリードのジネディーヌ・ジダン監督。(C)Audi Cup 2019

ヴィニシウスは”困惑”。既存選手を重宝。

 スペイン1部リーグ、レアル・マドリードのジネディーヌ・ジダン監督が賭けに出た――。

 スペインのスポーツ紙『マルカ』は9月6日、「ジダンがクラブと対峙する賭けに打って出た」と題したレポートを掲載した。18歳の久保建英らが期限付き移籍したのをはじめ、昨季ブレイクした19歳のヴィニシウス・ジュニオールらが開幕から燻るなど、結局、有望な若手選手が一向に活躍していない現状を指摘。クラブが掲げた世代交代を一向に進められずにいると疑問を投げ掛けるとともに、指揮官は既存選手と戦うことに”賭けた”というのだ。

 記事では、8月上旬にイタリアのスポーツ紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が、「世界の有望な20歳以下の選手」と題した特集を組み、レアル・マドリードから、ヴィニシウス、ロドリゴがトップ10に入り、さらにブラヒム・ディアスが17位、久保建英(RCDマジョルカに期限付き移籍)が27位、アンドリュー・ルニン(レアル・バリャドリードに期限付き移籍)が33位と、5人がランクインしたことに触れている。

 しかし、「ジダンが自信を持っているのはブラヒムだけのようだ」として、ロドリゴはカスティージャ登録になり、ヴィニシウスは「疑問符がつく」存在で、昨季数々の可能性を示したもののほとんどチャンスを得られず「混乱し、困惑している」と現状を伝える。

 そのうえで、以前からの既存選手を重宝することで、クラブが掲げていた若手を起用していくというポリシーに反し、先が読めなくなっていると問題点を挙げる。ジダンは「物事を変えていく」と”改革”を誓ったはずだったが――と疑問符をつける。

 再び今季退団した久保らに触れつつ、結局、”不要”と見なされていたガレス・ベイルが最多ゴールを決めている現実。これはデル・ボスケ時代にも似たことが起きていたと回想もしている。

 若手に抱く理想より、計算の立つ現実を優先する――。つまり、ジダンはクラブに対して、「賭け」に出たというのだ。

 とはいえ、これまでチームは1勝2分(6得点・4失点)で5位。上位7チームで最も失点が多い(8位バルセロナは5失点)。結果的にはエデン・アザールしか”ビッグネーム”を獲得できなかったこのオフに投じた3億ユーロ(約400億円)の投資は、一体何をもたらすのか――。

関連記事:レアル移籍の久保建英。唯一の懸念は「3部リーグ」のレベル、FC東京と比べて…

[文:サカノワ編集グループ]

Ads

Ads