浦和出場の今夏クラブW杯、審判員117人発表。日本からは選ばれず
ティファニー社製のクラブ・ワールドカップの優勝チームに贈られるトロフィー。 (C)FIFA/FIFA via Getty Images
東アジアでは、中国からマー・ニン氏ら主審とVARに一人ずつ。
FIFA(国際サッカー連盟)は日本時間4月15日、今年6月にアメリカで開催されるクラブ・ワールドカップ(クラブW杯)に臨む41加盟協会からの計117人の審判員を発表した。日本(JFA、日本サッカー協会)からは選ばれなかった。
4年ごとに開催される、新方式となる最初の大会。今大会では、審判員がボディカメラを着用し、その視点からの映像がDAZNを通じて放送される。
FIFA審判委員会は、6つの大陸の連盟でFIFA審判員とのセミナーなど徹底したプロセスを経て、アメリカの11の開催都市での12のスタジアムで6月14日から7月13日まで開催される大会の審判員を選定した。
今回41の加盟協会から、主審35人、副審58人、ビデオ・マッチ・オフィシャル24人の計117人の審判員が正式に発表された。
日本からは一人も選出されなかった。東アジアでは、中国の45歳になるマー・ニン(Ning MA、 馬寧)氏が主審に、42歳のフー・ミン(Ming FU、傅明)氏がVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)にあたるビデオ・マッチ・オフィシャルに選ばれている。参加国との兼ね合いもありそうで、韓国からも選ばれていない。アジア(AFC)全体では、アル・アインの出場するUAEからも主審が選考されている。
日本からは浦和レッズ、韓国からは蔚山現代FCが出場。中国勢のクラブチームは今大会に出場しない。
他の大陸では、ドイツ、フランス、オーストリアなど出場国・地域からの主審が選ばれている。ブラジル、アルゼンチン、イングランドなど、複数人が選出されているところもある。
今大会のトピックスとしては、国際サッカー評議会(IFAB)が承認した競技規則の改正に伴い、ゴールキーパーのボールキャッチからの時間を削減するため「8秒」ルールが適用される。審判は5秒のカウントダウンを視覚的に表示することになる。
もしも反則を犯した場合、相手チームにコーナーキックが与えられる。
FIFA審判委員会のピエルルイジ・コッリーナ会長は審判の視点から提供される映像配信について、次のようにコメントしている。
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「視聴者の皆さまには、これまで提供されたことのない視点、アングルから撮影された映像を提供し体験できる絶好の機会だと考えています。審判のコーチングという観点からも意義があります。審判の判定がどのように行われたかを評価する上で重要になります」