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覇権奪還へアル・ヒラルがジョルジェ・ジェズス監督を解任、チャビが後任候補に浮上

チャビ 写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

アル・アハリ・サウジのアジア制覇により、さらに凄まじい勢いで、中東マネーがサッカー界へ。

 AFCアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)エリート準決勝で敗れたサウジアラビア1部アル・ヒラルは5月3日、ジョルジェ・ジェズス監督(Jorge Jesus)を解任した。サウジアラビアリーグでもアル・イテハドから6ポイント差の2位に甘んじており、来季2025-26シーズンの覇権奪還を目指して、このタイミングで契約解除に踏み切り、新体制を築くことを決断した。

 70歳のポルトガル人ジョルジェ・ジェズス氏は、ブラジル代表の指揮官候補にも名前が挙がっている。

 そうしたなかアル・ヒラルの新指揮官候補だが、前FCバルセロナ監督のチャビ(Xavi)が“有力”の一人として浮上している。『スカイ』は同日、「アル・ヒラルのジェズスの後任として、チャビが有力候補の一人として名前が挙がっている」と報じたのだ。

 サウジアラビア最強の王者として君臨してきたが、アル・イテハドのカリム・ベンゼマ、アル・ナスルのクリスチアーノ・ロナウドとサディオ・マネ、アル・アハリ・サウジのフィルミーノらなど、補強策はスーパースター獲得を進めるライバルに後手を踏んできた。FIFAから補強禁止の罰則を受けた影響もあったが、さらにネイマール獲得の失敗などもあり、今なお模索を続けている。

 そうしたなか、アル・サッド、バルサを率いたチャビのもと、再建を図りたい考えだ。ただし、元スペイン代表司令塔が果たして再び中東に戻ることはあるのか。

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 いずれにせよ、アル・アハリ・サウジのアジア制覇により、そのライバル打破に向けて、さらに凄まじい勢いで、中東マネーが再びサッカー界に注ぎ込まれようとしている。そのなかで、Jリーグ勢は勝ち筋を見つけなければならない。