【移籍】バイエルン、久保建英が「ザネ後継者」。三笘薫より優先か
久保建英。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
ヴィルツを逃し、様々なアタッカーをチェック。
ドイツ・ブンデスリーガ1部バイエルン・ミュンヘンが今夏の移籍マーケットで、以前から噂に浮上していたスペイン1部レアル・ソシエダに所属するサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)MF久保建英(Takefusa KUBO)を今なお獲得リストに載せていて、獲得に動く可能性があるという。ドイツで最多部数を誇る大衆紙のタブロイド『ビルド』が6月4日に報じた。
バイエルンは今夏もしくは来年にも獲得が確実視されていると言われてきたバイエル・レバークーゼンのドイツ代表MFフロリアン・ヴィルツを逃した。ヴァンサン・コンパニ監督との面談、マックス・エベール・スポーツ・ダイレクターら役員との懇親の席が設けられたものの、ヴィルツは移籍についてドイツ王者へ「断り」を入れた。そしてリバプールのアルネ・スロット監督から示された“ヴィルツ中心のチーム作り”というビジョンに感銘を受けて、リバプール移籍に「口頭合意」したと、「南ドイツ新聞」が報じた。
さらに今季で満了を迎える契約の延長が確実視されていたドイツ代表FWレロイ・ザネが、ここに来て、プレミアリーグ復帰へ心が傾き、アーセナルFC入りが有力視される状況に。加えて左サイドアタッカーのフランス代表キングスレイ・コマンも、移籍と残留で揺れ動いている。
これまで『ビルド』や『スカイ』は、バイエルンはすでに三笘サイドと交渉を行っていて(クラブから正式オファーには至っていない)、さらにリバプールのオランダ代表FWコーディ・ガクポにも打診していると報じてきた。
一方、以前から噂のあった久保も、今なお候補者リストに載っているというのだ。
むしろ右サイドを主戦場にするザネを失った場合、同サイドはイングランド代表ミカエル・オリーズがいるものの手薄になる。そのため、右サイドを主戦場とする久保が、三笘よりも優先される可能性も出てきた。
とはいえ、久保サイドからすると、同じ2001年生まれであり、今季加入1年目にして高精度クロスを武器にブンデス1部12得点・15アシストを記録したオリーズの控えでスタートする立ち位置を受け入れるられるかどうか(オリーズはザネと争う中で、定位置を掴んでいった)。
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環境や国民性(南ドイツは特に)がスペインと大きく異なるのも気にところではある。ただ欧州チャンピオンや世界一というミッションを目指すのであれば、この日24歳になった久保にとって、ドイツ最多タイトル獲得を誇るバイエルンも候補に入ってくるか――。