【日本代表】所属先で出場機会失う柴崎岳と原口元気を招集した森保一監督の思惑は?
森保ジャパンに招集された柴崎岳と原口元気。写真:徳原隆元・新井賢一
「世界で力を発揮した選手」。コスタリカ戦でやや物足りなかった、ハードワークできる献身性を評価か。
10月のキリン・チャレンジカップ(12日パナマ戦/新潟、16日ウルグアイ戦/埼玉)に向けた日本代表メンバーが、2日に発表された。
今回、FIFAロシア・ワールドカップ(W杯)日本代表の欧州組から、大迫勇也、長友佑都、吉田麻也、酒井宏樹、柴崎岳、原口元気の6人が招集された。そのうち柴崎はヘタフェCF、原口はハノーファー96でなかなか出場機会を得らえずに苦戦を続けている。
森保一監督はメンバー発表の記者会見で、この二人を招集した理由について次のように語った。
「(10月シリーズでは)ロシアのワールドカップで活躍した選手たち、中心となって戦った選手を加えたいと思っているなか、二人はなかなか試合に出場機会に恵まれていない選手であることは把握していました。ただ、元々、世界で力を発揮した、成長を見せてくれた選手たち」
指揮官はそのように、ワールドカップの舞台で発揮した力を評価。指揮官はさらに次のように続けた。
「戦術的にチームに欲しい選手であり、試合に出られていないところで、我々の活動に実際加わってもらって、現在のコンデイションを確認し、今後の活動で起用していくかを見極めたいということで招集させてもらいました」
W杯で日本の司令塔としてビルドアップとともにハードワークで貢献した柴崎、そして爆発的な運動量でサイドを支えた原口元気。ある意味、この二人の能力や献身性が9月のコスタリカ戦を戦ったメンバーに不足していた、という判断だったことが伺える。
「コスタリカ戦を戦ったメンバーに、ロシアW杯組を加え、どのような化学反応が起きるか楽しみにしている」と森保監督は話していた。柴崎と原口にとっても、所属先での復活を遂げるためのキッカケを掴む機会にしたい。
文:サカノワ編集グループ