【日本代表】キャプテン遠藤航が今季ラスト インドネシア代表戦へ一問一答「僕らはW杯にフォーカスしている」「トライすることを止めずにチャレンジし続けていく」
日本代表の遠藤航。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
「最後のところまで足を伸ばすとか、マークにつくとか、ちょっとした隙が見られた」
[北中米W杯 アジア最終予選 グループC 第10戦] 日本代表 – インドネシア代表/2025年6月10日19:35/市立吹田スタジアム(大阪)
北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選、サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)がインドネシア代表と対戦する。
キャプテン遠藤航(リバプールFC)が試合前日の公式記者会見で語った一問一答は次の通り。
――インドネシア代表戦に向けて。
「最終予選の最後の試合をホームで戦えるので、皆さんに勝利を届けたい想いが強いです。個人のパフォーマンスもそうだが、チームとしても、『見ていて楽しかった』と皆さんに言ってもらえるようなプレーで、しっかり勝点3で締めくくりたいです」
――オーストラリア戦で感じた課題。経験の少ない選手が多いなかでどのように引っ張るか?
「オーストラリア戦の課題を挙げるとすれば、最後のゴール前の崩しのところ。そこで少しクオリティを欠いたのはチームとしてのテーマ。残り時間が少ないところで失点してしまったのは、最後のところまで足を伸ばすとか、マークにつくとか、ちょっとした隙が見られた。そういうディテールはチームとしてこだわらないといけないかなと思いました。
ただ、個々を見ると、新しく出たスタメンの選手たちのパフォーマンスはすごく良かったとすごくポジティブに捉えていて、その中で勝てればベストでした。新しく呼ばれたメンバーは自分の良さをしっかり出そうと、意欲が試合でも見られたし、初めてキャプテンを務めた鎌田選手もパフォーマンスが素晴らしく、チームを引っ張っていくという想いをキャプテンマークを巻くことによって、より見られたと思います。
そういう意味では全てがネガティブではなく、ポジティブな面が見られたのはチームにとってプラスだと思います。明日のインドネシア戦ではその積み上げプラス、個人的にはよりチームを引っ張っていけるプレーもして、チームとして最後に勝って終わりたいです。内容を含めてオーストラリア戦よりも改善されたプレー、チャンスが増える試合ができれば理想です」
――インドネシアはチームとして大きく変わったが?
「前回アウェーで対戦した時はすごく立ち上がりでかなり苦戦しました。試合の入り方にすごく苦労した印象が残っています。ここ数年でインドネシアはすごく力をつけてきています。(森保)監督もおっしゃられたように、サポーターの熱もあるし、国を挙げてサッカー、インドネシア代表としてサッカーをどんどん成長させていく想いが、すごく伝わってきます。
自信を持ってしっかりつなぐ意識や、シンプルに闘う気持ちの部分でも素晴らしい選手たちが揃っている印象です。難しい試合になると思いますが、ホームで戦えるアドバンテージを生かし、しっかり勝点3を取れるように頑張りたいです」
――オーストラリアのような5バックへの対策は?
「5-4-1のような形を崩すのは難しいことを前提にすると、最後のボックス内でのクロスの入れ方やどこに走るのか、そのディテールにこだわれるか。そのアプローチはこの数日間、練習でもやってきました。その形が次のインドネシア戦で生かせればいいなと思っています。
大事なのは、メンタル的に難しいなかでプレーすること。攻撃のパターンは作っていきたいです。ただ、ワールドカップで同じように5-4-1のブロックを敷いてくるかは分かりません。それは日本の攻撃力やサッカーのレベルが上がっていると、ポジティブに考えることもできます。そういう課題はこれからも絶えることなく出続けると思うので、大事なのはそこへのマインドセット。攻撃の意識付けとか、トライすることを止めずにチャレンジし続けていくことなのかなと思います」
――日本はワールドカップ出場を決め、インドネシアはプレーオフ出場を決めている。プレッシャーのないなか、どうすれば明日の試合をいかに「楽しめる」か?
「インドネシアはプレーオフ進出を決め、最後に楽しんで1試合やるという感じかもしれないが、僕らはワールドカップにフォーカスしている。1試合も無駄にしたくない想いで臨みます。メンバー変更も意図があってやっている。最後まで日本代表としては素晴らしいパフォーマンスを見せてワールドカップへの準備を含めて、勝点3を取って、いい形で次の活動に挑んでいきたいです」
――アウェーゲームとは、どのように変わりそうか?
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「相手の入り方を見て、自分たちもいい入りができるように意識してやっていきたいなと思います。このチームの強みはメンバーが入れ替わっても同じようなパフォーマンスを発揮できる選手がいること。アウェーの時のようなパフォーマンスを今の日本代表チームに期待できると思います。決して楽観的にはなっていないが、自分たちはホームのアドバンテージを生かし、自信を持って勝利を目指して戦っていきたいです」