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【クラブW杯】グアルディオラ監督は…。アル・ヒラルがマンチェスター・シティに延長120分で勝利

衝撃のアップセット! アル・ヒラルがマンチェスター・シティに勝利。 (Photo by Justin Setterfield - FIFA/FIFA via Getty Images)

ハーランド、フォーデンがゴールも…「トランジションを許してしまった」。

[クラブW杯 ラウンド16] アル・ヒラル 4(1EX0)3 マンチェスター・C/2025年7月1日/キャンピング・ワールド・スタジアム(フロリダ)

 アメリカ・クラブ・ワールドカップ(クラブW杯)ノックアウトステージ1回戦、サウジアラビア1部のアル・ヒラルがイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティに延長120分の末、4-3の逆転勝利を収めて、ベスト8進出を決めた。クラブW杯で、アジア(AFC)勢がヨーロッパ代表クラブに勝つのは今回が初めて。

 開始9分、シティのベルナルド・シウバが見事な飛び出しから先制点を決める。この時点では、誰もがマンチェスター・Cの勝利が確実だと思ったはずだ。

 ところが、このあとシティは数多くのチャンスを決め切れない。すると後半の2プレー目、45分43秒、波状攻撃からマルコスが同点弾。さらに52分、マルコムが決めて、アル・ヒラルが逆転する。

 ここから目まぐるしい展開になる。55分、エースのアーリング・ハーランドが決めて2-2に。

 試合は延長戦に突入する。

 94分、カリドゥ・クリバリが決めて、アル・ヒラルが再び3-2とリードする。それでも104分、フィル・フォーデンが意地の一撃!!

 やはり地力に勝るシティがここから畳みかけるのかと思われた。

 ところが112分、決勝点はアル・ヒラルだ。マルコスがこの日2点目を奪取! インテル・ミラノから移ったばかりのシモーネ・インザーギ監督のもと、衝撃のアップセットで、中東の雄がベスト8進出を決めた。

 マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督は試合後、「ここにいられるのは4年に一度だけ。チームは順調に進んでいただけに、これから家に帰って休養をとり、新シーズンに向けて心を落ち着かせたい」 「雰囲気は本当に良かった。マンチェスター・シティ、特に選手たちのトレーニングとプレーぶりには感謝してもしきれない。差はわずかだった」と、選手たちをたたえた。

 シュート数はシティから見て30対(枠内14本)対17本(6本)。120分戦ったとはいえ、なかなか派手な撃ち合いだった。

 指揮官は「前半は相手があまりチャンスを作れず、私たちはチャンスを決め切りたかった。勝ち抜ける予感はしていた。ただ、相手にトランジションを許してしまい、多くのチャンスを作らせてしまった」と、徐々に切り替えからチャンスを与えてしまったことを敗因の一つに挙げた。

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 ペッブは「私たちはここで幸せだと感じています。トレーニングセッションは本当に良かっただけに……。この大会のレベルはワールドカップだ」と、クラブW杯の意義を強調していた。