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【移籍】エバートンが久保建英を獲得へ「モイーズのお気に入り」

久保建英。 写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

移籍金がネックになるか…。

 イングランド・プレミアリーグのエバートンFCが今夏の移籍マーケットで、スペイン1部レアル・ソシエダのサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)MF久保建英(Takefusa KUBO)を獲得か――。

『チーム・トーク』が7月7日、「モイーズが元レアル・マドリードのウインガーをターゲットにしている」とレポート。今年1月に12年ぶりにエバートンに復帰したデイヴィッド・モイーズ監督が、久保に照準を当てて狙っていると伝えたのだ。

 エバートンはこれまでに、中盤にアルゼンチン代表のカルロス・アルカラスをCRフラメンゴから獲得。さらにビジャレアルCFからU-21フランス代表(五輪世代)FWのティエルノ・バリーの補強が濃厚となっている。

 チームの重要な補強ポイントの一つが「ウイング」だった。するとモイーズ監督のお気に入りである久保が浮上したということだ。

 ただ、同メディアは「クボは3000万ポンド(約3500万ユーロ、約60億円)と評価されている」と報じている。

 レアル・マドリードが久保の実質50パーセントの権利を保有していて、移籍金6000万ユーロ(約100億円)が掛けられていることには言及されていない。

 他クラブからオファーがあった場合、マドリードが先にその半額(50パーセント)の移籍金で獲得するかどうか決められる優先権も付帯されていると言われる。

 レアル・ソシエダは移籍金の満額が支払われない限り、放出する気はないと言われる。それだけに、やはり……その移籍金がネックになってしまうのか。

 昨季プレミアリーグ13位に終わったエバートンは堅守速攻が主体で、カウンターの出口の一つとなるウイングが補強ポイントの一つだった。起点にもなれて、背後へ飛び出せて、カットインからゴールも狙える久保は、確かに新たな武器にもなり得るか。

 とはいえ、久保はヨーロッパカップ戦……特にUEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)にコンスタントに出場することを目標としている。それだけに、まずプレミアリーグ残留を確定させ、そこからのステップアップを狙うエバートンはカラーが合うだろうか……。

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 より高い位置で主導権を握れて、何度も仕掛けていけるチームが理想のはず。ただし現実路線を選び、ウェストハム・ユナイテッド時代にUEFAカンファレンスリーグ優勝を果たし、ようやくその手腕が評価されつつある62歳になったモイーズ監督のもと、久保がチャンスを掴むのだろうか!?