【日本代表】長友佑都のポジショニング、「4バックの時のように…」中澤佑二氏が鋭い指摘
長友佑都 写真:手塚大介/(C)Daisuke TEZUKA
ウイングバックをなかなか押し上げられず。
[東アジアE-1選手権 第2戦] 日本代表 2–0 中国代表/2025年7月12日19:24/龍仁ミルスタジアム(韓国)
東アジアE-1選手権・第2戦、サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)が中国代表戦、細谷真大、望月ヘンリー海輝のゴールで2-0の勝利を収めた。
森保一監督が率いる日本代表は、最終予選で全試合スタートから採用してきたシステム3-4-2-1を採用。次第に試合の主導権を握ると、11分、田中聡のタテパスを受けた細谷が反転、右足を振り抜いて、鋭いショットを突き刺してみせた。
また、長友佑都は3バックの左ストッパーで先発。カタール・ワールドカップ(W杯)以来となる先発で起用され、ゲームキャプテンも務めた。
球際では厳しいプレーを見せていたなか、なかなか攻撃には関与できず。すると『U-NEXT』で解説を務めていた元日本代表DFの中澤佑二さんは「まだそこまでピンチを作られていない」と、その先を読んだプレーを評価。一方で、「ふとした時に、4バックの左を守っているようなポジショニングになっていますね。自然と」と、FC東京では4バックの両サイドバックでプレーしており、その位置取りについて鋭い指摘をしていた。
するとそう話していたところで、中国の『9番』チャン・ユーニンに、まさに長友と植田直通のスペースを使ってフリーで抜け出し、GK早川友基と1対1になる大ピンチを作られてしまった(早川がビッグセーブ)。
もう一人の解説だった林陵平さんはその点について具体的に説明。ポジショニングが低くなっており、3バックであるならば、 綱島悠斗と長友のストッパーのどちらかがボールを持ち上がるなど“押し上げる”ことで、ウイングバックも高い位置での攻撃的なプレーが可能になると、なかなか攻撃が機能しない、スイッチが入らない理由を指摘していた。
ヨーロッパ組が加わった時でも、そのような現象が起きている(特に3バック、5バックの相手に対し)。3-4-2-1システムの“強み”をしっかり生かし切れない点は、日本代表の課題となったままだ。
日本はこのあと15日、韓国代表と対戦する。2連勝同士で事実上の決勝戦となる。
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7月10日に更新された最新のFIFAランキングは日本17位(アジア1位)、韓国23位(同3位)、中国94位(同14位)。