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【移籍】トッテナムが久保建英へ方向転換、サヴィーニョ難航? しかも準備した額は『6000万ユーロ』。つまり…

久保建英 写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

とはいえリスクも伴う。

 イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパーFCが9月1日の最終日迫る夏の移籍マーケットで、スペイン1部レアル・ソシエダに所属する日本代表MF久保建英(Takefusa KUBO)の獲得へ引き続き「強い関心」を示している。

 スペイン専門誌『マルカ』は8月19日、スパーズの補強ポイントがウイングで、久保を選択肢に挙げているのは「間違いない」と報じた。そうしたなか、ファンサイト『ホワイト・ハート・レーン』は8月21日、トッテナムが獲得を目指していたマンチェスター・シティのサヴィーニョの獲得オペレーションに暗雲が漂い出したため、久保に方向転換するのではないかと予想した。

 というのも、トッテナムがサヴィーニョ獲得に準備していたのが6000万ユーロ(約103億円)と言われる。この額は、レアル・ソシエダが久保に設定している移籍金の満額条件である(そのうち50パーセントにあたる3000万ユーロの権利をレアル・マドリードが持っている)。

 トッテナムが久保にそれだけの価値があると判断すれば、一気に話しが進展する可能性はある。同ファンサイトは「絶頂期を迎えようとしている久保をスパーズは迎え入れるべき。真の変革をもたらせるチャンスを加えるチャンスだ」と推奨している。

 久保の横浜F・マリノス時代の指揮官だったアンジェ・ポステコグルー監督のもと、トッテナムは昨季ヨーロッパ・リーグ(EL)優勝を成し遂げ、今季のUEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場権を得ている。久保はCLでコンスタントにプレーしたいという考えがあり、そのステージに立てるというのは大きな魅力に違いない。

 とはいえ、北中米ワールドカップ(W杯)まで1年を切ったこのタイミングで、ラ・リーグからプレミアリーグとなれば欧州での初の国境越えで、新体制のトッテナムとあって、その移籍はリスクを伴う。

 そもそもトッテナムはモハメド・クドゥスを獲得。開幕のバーンリーFC戦(〇3-0)、4-3-3の右ウイングとして、さっそくゴールも決めている。

 久保もラ・リーガ開幕のバレンシアCF戦、鮮烈のチームファーストゴールを決めてみせた。これまで数々の移籍を経験してきた24歳のレフティだが、ラ・レアルの中心としてプレーできるというプラス効果も十分把握しているに違いない。  

 アトレティコ・マドリードも獲得を検討していると言われてきた。さらにパリ・サンジェルマンも興味を持つ。

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 ただ……結局、昨年に続き正式オファーには至らずにいる。久保が今週末のRCDエスパニョール戦で2試合連続ゴールを記録するなど勝利に貢献すれば、たちまち噂が広まりそうだ。