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日本代表FW中村敬斗に突破口はあるのか? ベシクタシュ移籍の噂、いまは…

中村敬斗 写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

スタッド・ランス問題、八方塞がりの状況か。

 フランス2部(リーグ・ドゥ)スタッド・ランスのサッカー日本代表FW中村敬斗(Keito NAKAMURA)が7月の途中からチーム活動に参加しておらず、9月9日時点、クラブ公式サイトでもトレーニングに復帰しているという情報はない。

 現地メディアによると、クラブのドクターではない医師による診断書が提出されているという。そうしたなか、当初、中村に関心を示していると噂されたトルコ1部ベシクタシュJKだが、その後、続報は出ていない。例えば元日本代表の香川真司がベシクタシュに加わる際は連日様々な情報が飛び交い、「合意!」という表現が駆け巡っていた。

 お祭り騒ぎが好きなトルコであるが、今回の中村を巡る動きについては、この移籍期間終了が近づくタイミングでも、取り沙汰されなくなっている。

 トルコの移籍期間は9月12日まで。つまり今週末のリーグ戦に向けた選手登録が、クラブ間の移籍のデッドラインである。

 あるいは……ベシクタシュ以外にも動きはあるのか!?

 フランスの大手『レキップ』は9月1日時点で、スペイン1部ビジャレアルCFが中村獲得へ1800万ユーロ(約31億円)のオファーを提示。しかしスタッド・ランスがこれを拒否したとレポートした。  

 しかもベシクタシュが準備していたとされる1500万ユーロ(約26億円)を300万ユーロ(約5億1000万円)も上回る額である。

 つまり、もしもベシクタシュが中村獲得につなげるには、単純に1800万ユーロ以上が必要になるということだ。

 そのため『レキップ』は「中村はスタッド・ランスに残留するはず。ベシクタシュの猛追がない限りは」と展望していた。

 何よりベシクタシュはUEFAカンファレンスリーグプレーオフでFCローザンヌ・スポルトに敗れ、欧州カップ戦の今季出場権を逃している。これもまた誤算であり、人員数や資金などバジェット的にも厳しくなったのだ。

 日本代表の米国遠征ではメンバー外となり、約2か月以上(オフを挟むとさらに……)実戦から離れている。この状況は中村にとって、決してプラスとは言えない。

 スタッド・ランスのスポンサーの意向が影響しているのではないかという一部報道も、現地フランスメディアがSNSで伝えている。

 八方塞がりになってしまっているようだ。中村の豪快かつ大胆なドリブルのように、ここから突破口を見出すことはできるか!?

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 スタッド・ランスはリーグ2勝1分1敗と挽回し、新たな選手もフリートランスファーから獲得している。