【日本代表】ブラジルから歴史的初勝利! 久保建英は限定出場も”10分延長”「上田選手の世界でもトップレベルと言える空中戦を使わない手はない」
ブラジル戦に出場した日本代表の久保建英。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
0-2で後半突入も「『もう行こうよ』って話をして、みんなでまとまっていました」。
[キリンチャレンジ杯]日本代表 3–2 ブラジル代表/2025年10月14日19:30/東京スタジアム
あと8か月に迫った北中米ワールドカップ(W杯)に向けた強化試合のキリンチャレンジカップ2025、サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)がブラジル代表に、南野拓実、中村敬斗、上田綺世のゴールで3-2の逆転勝利を収めた。過去2分11敗と未勝利だった王国ブラジル相手に歴史的な初勝利を収めた。
久保建英は3-4-2-1の右シャドーで先発出場。前半限定の予定だったが、約10分間延長して54分までプレーして伊東純也と交代した。
久保は試合後、「最初はミドルブロックで引いていこうという話をしていました。ただ結果的に見たら、ブラジルのセンターバックがボール保持するタイプではなかったと思うので。それも経験になるかなと思います」と、相手の出方を見て、ハイプレスをかけていくという選択肢もあったのではないかと振り返った。
24歳のレフティは、さらに試合を分析する。
「 試合の内容とは違った形での失点というか、一個スッとやられた感じだったので、完璧に崩された感じはなかったです。その分、悔やまれる感じではありました。 ただ、あれでちょっと向こうも気を抜いたのかなと思います」
さらに、こう続けた。
「『もう行こうよ』って話をして、みんなでまとまっていました。とりあえず行こうと。それが上手くいって良かったです」
「今日は結構、間(あいだ)が空いていたので、そこをもっと効果的に使っていけたらと思いました。3点目は、上田選手の世界でもトップレベルと言える空中戦を持っているので、そこを使わない手はないと思います」
久保は上田という“日本の武器”のより効果的な活用法を見出したいとテーマを挙げた。
またファウルをもらえなかった場面もあったが、「勝ったからいいですけれど、公式戦だったらちょっと苦しいですね」と語った。
前半は個の仕掛けから何度か打開してみせた。
「あれぐらい誰かがやらないと、『格下』みたいな見られ方になってしまうので。結果的にクロスはマイナスのほうが良かったかなとか、色々(課題は)ありました。そこは一発あるぞっていうのを見せておかないと、流れをひっくり返せない結果になっていてもおかしくなかったです。 失点してからは仕掛けていこうと思っていました」
結果的に、そうしたブラジルへの”ジャブ”が後半の逆転劇にもつながった。
またハーフタイムに、交代か? という空気が漂った。
久保は「その雰囲気をちょっと感じたので、いける、いけると伝えました。(それは自分から言ったって感じ?)元々は45分、無理しても60分ぐらいとだったので、もうちょっと行きたいという感じでした」と明かした。