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『背番号10コンビ』柴崎岳が中島翔哉との連係に好感触「ブレずに改善していく」

柴崎岳(7番)、長友佑都(5番)を挟んで、中島翔哉(10番)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

日本代表が中盤の「プランB・ダイヤモンド型」を用意していたことも明かす。

[キリンチャレンジカップ] 日本代表 4-3 ウルグアイ代表/2018年10月16日/埼玉スタジアム2002

 ウルグアイのシステムによっては、日本の中盤が「ダイヤモンドになる可能性もあった」と柴崎岳は言う。

「そうなったときには僕が少し前に出て対応する話になっていました。ただそうならず、10番の選手に対応しながら、2ボランチにしっかりプレッシャーへ行く形になり、FWの2枚と上手く連動した守備もできていた。もちろん改善しなければいけない点もありますが、全体的には上手く守れたシーンも見られました」

 日本は3失点を喫した。セットプレー、パスミス、そして3点目は完全に崩されてカバーニを経由してホナタン・ロドリゲスに決められた。

 それぞれ異なる形からの失点。どうすれば防げたか。それが柴崎のなかでは整理できているようだった。ただ、まずフォーカスすべきは、今は攻撃面であり、基本的なスタイルの構築であるとも強調していた。

「何より大前提として、ポゼッションの精度を高めないといけない。ただ少しのミスがあったところに対し、全員がしっかり反応できていた。その部分は意識できていたかなと思います。ただ、大前提は、いかに運んでいくかを突き詰め、相手のプレッシャーがきついからと言って逃げず、しっかりと相手をいなしながらやっていければ」

 そのうえで、味方とのコンビネーションもこれから高めていきたいとも言っていた。具体的に挙げていたのが、中島翔哉との関係性だ。

「(中島)翔哉と崩せるシーンが何回かありました。ドリブルで前へ何回か仕掛けていくことも促せました。そこはブレずに改善して、良くしていける部分だと思います」

 スペイン・ヘタフェの柴崎、そしてポルトガル・ポルティモネンセの中島。それぞれ所属先で背番号10をつける二人の波長は合うようだ。

 何より、それぞれがもっと高め合えると感じ合えたことが、この日の収穫だったと言えるかもしれない。チームがダイヤモンド型の中盤の「プランB」を用意していたことを含め、チームの引き出しであり、幅や選択肢は、これからさらに増えていきそうだ。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

Posted by 塚越始