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J2降格決定の新潟、早川史哉が感謝と謝罪「様々な物議を醸す行動を取ってしまったこと、本当に申し訳ございませんでした」

新潟の早川史哉。写真:アフロスポーツ

試合後のゴール裏で、サポーターからの声に怒り涙を流す。

[J1 35節] 新潟 2-2 神戸/2025年10月26日14:03/デンカビッグスワンスタジアム

 アルビレックス新潟は10月26日、前日に来季のJ2降格が決まったなか、ホームでヴィッセル神戸と2-2で引き分けた。

 その試合後、選手たちがビッグスワンを周回し、サポーターにあいさつをしていった。そして新潟サポーターがいるゴール裏で、スタンドから発せられた声に選手たちが反応。早川史哉(Fumiya HAYAKAWA)が怒り、涙を流してチームメイトから抱きかかえられる姿がSNSで拡散された。

 J1復帰3シーズン目、6月までに4勝を収めたものの、そこから19試合勝利なし。この日もリーグ2連覇中の王者相手に意地を見せたが、勝利の歓喜を分かち合うことはできなかった。

 すでに降格が決まっていたなかスタジアムに足を運んでいたのは、間違いなく熱心なサポーターに違いない。ただ何かしらの心ない言葉に、白血病から復活を遂げ新潟をJ1昇格へと導き戦ってきた男は胸を痛めたようだ。

 すると早川は試合翌日の10月27日、自身のインスタグラム(@Fumiya Hayakawa)のストーリーを更新。「自然と応援のボルテージが上がるのがアルビレックス新潟の強みの一つ」だと子供の頃から感じてきたと言い、「実際その応援が、さらなるエネルギーとして、僕たちの背中を押してくれました。本当にありがとうございます」と感謝している。

「あの雰囲気でプレーできることは選手冥利に尽きます。あの盛り上がりを、自分たちの戦う姿勢、プレーでもっともっと引き出せるように、熱くできるようにやっていかなくてはいけないとも思いました」

 一方で、「勝てないこと、上手くいかないことに対する批判は受け止めます」と、J2降格の責任の重さを痛感している。

 ジュニアユース時代からアルビレックス一筋で闘ってきた早川は、新潟に関わる全ての人が誇りを持てるクラブにしたいと誓う。そして「昨日は様々な物議を醸す行動を取ってしまったこと、本当に申し訳ありませんでした」と謝罪している。サポーターとのやりとりについては、一切言及していない。

 最後は「どんな時でも叱咤激励してくださる皆さんには本当に感謝しています。ありがとうございます」と、改めて感謝の言葉で締めくくっている。

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 今季J1では、あと3試合。ホームゲームは11月30日、優勝を争う柏レイソルとの一戦を残すのみだ。