【日本代表】ハンパなかった南野、中島、堂安の枠内シュート率「100パーセント」
日本代表の中島(10番)堂安(21番)、南野(右、9番)の枠内シュート率は、なんと100パーセント!写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
前線4人ですべてのシュート14本を放つ。データが示す可能性。
[キリンチャレンジカップ] 日本代表 4-3 ウルグアイ代表/2018年10月16日/埼玉スタジアム2002
日本代表対ウルグアイ代表戦での、日本の”ヤングスリー”南野拓実、中島翔哉、堂安律の枠内シュート率は、いずれも「100パーセント」だった。彼らがいかにして若くしてヨーロッパでの挑戦権を掴み、さらにそこでコンスタントに結果を残してきたかが浮かび上がる一つのデータと言えそうだ。
日本が放った総シュート数は14本だった。そのうち、中島は4本、南野は3本、堂安は2本。内訳を見ると、中島はいずれも右足で、すべてペナルティエリア外から。南野もすべて右足で、いずれもペナルティエリア内から。堂安はいずれも左足で、ペナルティエリアの内と外から1本ずつだった。南野が2ゴール、堂安が1ゴール。中島は2ゴールに絡んだ。
大迫勇也はチーム最多5本(ペナルティエリア内4本、外1本)のシュートを放ち1ゴール。4本が枠外だった。
この試合は、前線のこの4人がすべてのシュートを放ったことになる。前線の選手が十二分に存在感を示した一方、フィジカルの強い守備陣も攻撃に加わるセットプレー時の崩しのパターンを増やしていくことが今後の課題にもなってきそうだ。
南野、中島、堂安と、いずれも着実にステップアップを遂げ、日本代表でもチャンスをモノにしてきている。その背景には、この枠内シュート率が示すように、勝負どころを見逃さない技術の高さであり、瞬時の閃きや嗅覚であり、やはり突出した能力を秘めていることが伺える。
しかも――彼らにはまだ課題も多いだけに、ここからさらにどのように飛躍を遂げていくのか。それがどのように日本代表にも影響していくのか。可能性は広がるばかりだ。
文:サカノワ編集グループ