静かに燃える橋岡大樹が挙げたU-20W杯予選初戦のテーマとは?
ランニングをする橋岡大樹。(C)SAKANOWA
高さ、強さ、運動量、タフさ…北朝鮮戦は全ての特長が生きる機会だ。
[U-19アジア選手権] U-19日本代表-U-19北朝鮮代表/2018年10月19日/パカンサリスタジアム(インドネシア)
U-19日本代表のDF橋岡大樹は、U-19アジア選手権の初戦・北朝鮮戦に向けて、「チームの中心となってやらなければいけない。その中で、自分の良さを出していきたいと思います」と抱負を語った。
強さ、高さ、運動量、そして90分間耐え抜くタフな精神力。橋岡の持ち味とするすべてが、まさにさっそくこの北朝鮮戦で必要とされていると言える。
「(橋岡選手の特長を出し切れば勝利が見えてきそうだか?)ここまで来れば、もう僕だけではないと思いますが、自分の良さを最大限に出すことが、チームの力になるはずです」
橋岡は北朝鮮でのテーマの一つに「冷静さ」を挙げた。
「球際のところはもちろん重要になります。もしかすると多少、アフター(チャージ)気味に来たりすることもあるかもしれません。でもそこは冷静になって、対応すべきです。冷静になってリズムを崩さずやれれば、きっと良い結果がついてくるはずです」
チームをクールに熱く支えることが、結果的に日本の勝利につながるはずだと強調する。さらに──セットプレーでは橋岡の高さが日本の得点をももたらす武器になり得る。
所属する浦和レッズでは、U-19日本代表への合流直前の10月7日のベガルタ仙台戦(△1-1)、嬉しいJ初ゴールを決めている。そのときはラッキーボーイだとも言われた。ただ、流れの中からしっかり掴んだ、運だけではない積み重ねの先にあった一撃とも言えた。
勝ち上がるために、運は必要かもしれない。ただ、橋岡に求められるのは、相手を圧倒すようなパフォーマンスかもしれない。それが「チームのため」になり、これから先ずっと長く戦っていく同世代のライバルたちにインパクトを与えれば、長い未来へのアドバンテージにもなる。
もちろんラッキーボーイ的な存在の出現がこうした短期決戦では肝心だ。価値あるゴールで、この代表チームにも歓喜をもたらしたい。
取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI