【侍ジャパン】大谷翔平はWBCに出場するのか? ジャッジらアメリカ代表が過去最強モード、背景にW杯も影響!?
2023年のWBCで、14年ぶりの優勝を果たした侍ジャパン(野球日本代表)の大谷翔平。写真:AP/アフロ
各国スター選手が続々と出場直訴。太刀打ちするには、最強の日本代表で挑まなければ――。
メジャーリーグベースボール(MLB)はロサンゼルス・ドジャースのワールドシリーズ(WS)2連覇でクライマックスを迎え、話題は移籍やフリーエージェントでの獲得といったストーブリーグに移っている。
もう一つの大きな関心が、3年連続でナショナルリーグMVPに輝いたドジャース大谷翔平(Shohei OHTANI)が果たして、来年3月に開催されるワールドベースボールクラシック(WBC)に野球日本代表(侍ジャパン)として出場するのかどうか、という点だ。
これまでの報道では、本人を含め、まだ誰も答えは分からないという状況のようだ。逆に言えば不参加の意向を示していないのは事実で、可能性が閉ざされていないことだけは確かだ。
このテーマは、チームとの契約面やケガの補償と絡めて語られがちだ。一方、競技面に目を向けると、前回大会で日本に敗れて準優勝だったアメリカ代表では、アーロン・ジャッジ(ヤンキース)、フリオ・ロドリゲス(マリナーズ)らスター選手がすでに出場を表明している。いわば“立候補制”の色合いが強いものの、それでも覇権奪回への本気度は明らかだ。
アメリカでは来年6月、サッカーのFIFA北中米ワールドカップ(W杯)がカナダ・メキシコとの共催で行われる。米国での競技人口のみならず、関心を持つ人数は、サッカーが野球を大幅に超えている。ただし、プロスポーツとしてのビジネスの規模は、まだ圧倒的にメジャーリーグベースボール(MLB)がメジャーリーグサッカー(MLS)を上回っている。
この世界が注目するW杯をキッカケに、米国でのサッカー熱がさらに高まりそうである。そういったMLB(WBCの実質的な主催者でもある)にある危機感や野球界を盛り上げたいという想いも、ジャッジらの決断に少なからず影響したのではないだろうか。
そんな過去最強になり得るアメリカ代表に太刀打ちする。そのためには、やはり“最強タレント”大谷の力が不可欠なのは言うまでもない。
WBCはまだスタートから20年と歴史が浅いが、アメリカをはじめ各国での関心も高まっている。加えて絶対に優勝するというチーム内の結束なしに勝てないトーナメントにもなりつつある。
ジャッジ、ローリー……もしかすると再びマイク・トラウト(エンゼルス)も名を連ねる。そんなプライドをかけて立ち向かってくるアメリカに対抗するには、やはり過去最強の侍ジャパンで挑みたい。
これまで以上に本気のアメリカ代表と対戦するチャンスがある。そんな痺れるステージが待っている。そこで大谷のモチベーションに火がともれば、誰も止めることはできないのではないだろうか。
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もし出場する場合、今回は打者専念ではないかという噂も聞こえてくるが……。いずれにせよ、WBC“出場”の方向で協議が進んでいると信じたい。




