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【移籍】アヤックスが冨安健洋の獲得を検討。アーセナル退団後フリーとなりリハビリに努める、Jリーグ復帰も選択肢!?

冨安健洋 写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

ドイツ、イタリアのクラブも関心を示す。

 FIFA北中米ワールドカップ(W杯)での復活を目指す日本代表DF冨安健洋(Takehiro TOMIYASU)が、オランダの名門アヤックス・アムステルダムと契約する可能性が浮上している。

 オランダメディア『フットボール・インターナショナル』は12月7日、アヤックスがアーセナルFC退団後にリハビリを続けてきた冨安の獲得を検討していると報じた。同メディアは「アヤックスは守備陣の補強として、27歳のトミヤスに目を付けた。アーセナルを退団したあと、無所属であるこの日本代表ディフェンダーは、アムステルダムで絶好の機会を得る可能性がある」と伝えた。

 冨安は2021年にアーセナルに加入し、公式戦84試合に出場。4バック全ポジションを高水準でこなし、ミケル・アルテタ監督からその多才さ、戦術理解度、プロ意識を高く評価されてきた。

 しかし近年は膝の負傷に悩まされてきた。長距離移動を伴う日本代表活動を挟みコンディションを崩すことも指摘されてきた。結局、2024-25シーズンはわずか6分の出場にとどまった。

 そして今年2月に手術を受け、夏にアーセナルと双方合意のうえ契約を解除。現在は日本で約10か月にわたりリハビリに専念している。

『フットボール・インターナショナル』によると、冨安は順調に回復しているものの、実戦感覚を取り戻すためにはチーム練習での負荷が不可欠。来年6月の北中米W杯までの日本代表復帰を視野に入れ、新天地を探しているという。

 アヤックスは以前から冨安の状況を注視し、守備力強化の有力候補としてリストアップしてきた。左右両サイドでプレーできる柔軟性、ヨーロッパでの実績、フィジカル強度の強さはすべて高く評価する。

 アーセナル時代の水準に近づければ、「間違いなく最良の補強になる」と期待を寄せる。一方、1年以上公式戦から離れているコンディション面への不安と再発のリスクが伴う。

 移籍が実現した場合、日本代表の板倉滉とチームメイトになる。一方、ドイツやイタリアの複数クラブが獲得に関心を示していると噂される。契約する場合、まず1月からシーズン終了までの短期契約が有力とみられる。

 1月の移籍マーケット解禁から再び欧州各クラブが動く。フリーの冨安は移籍期間外でも契約を結べるが、今冬は一つ重要なタイミングになる。

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 日本代表への復帰を最優先に考えるならば、シーズン移行に伴い夏までの特別大会(百年構想リーグ)が開催されるJリーグ復帰の選択肢も視野に入るだろう。果たして、どのクラブを選択するのか――。