冨安健洋のトッテナム移籍「近づく」。決定が遅れている理由は…東京五輪までには!?
冨安健洋。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
一時はアタランタ移籍で個人合意と言われたが――。
日本代表と東京オリンピック日本代表(U-24日本代表)に選ばれるイタリア・セリエAのボローニャFCに所属するDF冨安健洋だが、イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパーFCへの移籍が近づいていると、イタリアとイングランドの複数メディアが報じている。
イタリアメディア『カルチョ・メルカート』はこれまでに、セリエA昨季3位のアタランタBCと冨安が「個人合意」に至ったと報じていた。だが、冨安とあと2年契約を残すボローニャは、移籍金(違約金)3000万ユーロ(約33億円)を要求してきたという。アタランタの提示した1600万ユーロ(約21億円)の条件を一旦断り、そのあと、再び交渉に突入していたそうだ。
そうしたなか、トッテナムが約1750万ユーロ(約23億円、1500万ポンド)を提示。するとボローニャは、さらに条件を引き上げてきたと見られる。
イギリスメディア『スポーツ・ウィットネス』はそういった経緯を踏まえ、正式発表がされないのは、クラブ間での駆け引きが行われてきたからだという。どうやらボローニャは2500万ユーロ(約32億7000万円)を要求。トッテナムは約2000万ユーロ(約26億円、1700万ポンド)プラス・ボーナスと歩み寄ったということだ。
トッテナムは具体的に、冨安のカウンターを封じる能力を高く評価。そうした能力を見て、オファーを出しているという。
一方、冨安サイドはボローニャに、東京オリンピックまでには何かしらの結論を出して、大会に集中したいという意向を伝えているそうだ。アタランタもよいが、トッテナムにも惹かれるというのはもちろん妥当と言えるか。
さらにはイギリスメディア『ミラー』はプレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドも、レアル・マドリードのラファエル・ヴァランとともに獲得を検討していると報じていたが、こちらは噂の領域を脱していない。
冨安は2020-21シーズン、右サイドバックを主戦場にセンターバックも務め、セリエA31試合・2ゴールを記録。東京オリンピック日本代表(U-24日本代表)にも選ばれ、12日のU-24ホンジュラス戦ではセンターバックとしてフル出場している。
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[文:サカノワ編集グループ]