【U-19日本代表 採点・寸評】2点演出の安部がMOM。宮代、橋岡、斉藤コンビも高評価
【MAN OF THE MATCH(マン・オブ・ザ・マッチ)】安部裕葵(日本)
初戦からの修正も見られたタイ戦、全員及第点の「3」以上。
[U-19アジア選手権 GS1節] U-19日本代表 3-1U-19タイ代表/2018年10月22日/パカンサリ(インドネシア)
【選手採点│寸評】
※5段階評価。5が最高で、1が最低。0.5点刻み。
採点対象は原則、出場20分以上。
※採点の見方
ポジション
背番号 選手名 採点
▽先発
GK
12 谷 晃生(G大阪) 3.5
枠内に飛んできたシュート3本のうち、ペナルティエリア内の危うい1本とミドルの2本をセーブ。1失点したものの、しっかりミスなく対応した。
DF
2 東 俊希(広島) 3.5
2試合連続のフル出場。相手が引き気味だったこともあるが、初戦よりも攻撃参加が見られ、オフザボールの動きの質も高く、安部の攻撃をフォローした。
4 橋岡大樹(浦和) 4
影山監督にも負けない大きな声で守備を統率。アジリティのあるアタッカーに対し冷静に守り切った。間延びした時間帯もあっただけに、そのあたりは話し合って詰めたい。
22 三國ケネディエブス(青森山田高) 3.5
背後を突かれて、何度かピンチを作られた。それでも時間が経つごとに相手のスピードやコンタクトにも慣れ、終盤はほぼミスなく対応。大器の片りんぶりを見せつけた。
17 石原広教(湘南) 3.5
1対1のマッチアップでは全く負けず、湘南での経験値を見せつけた。クロスやビルドアップ面でもうひと工夫ほしいか。
MF
6 齊藤未月(湘南) 4
全体のバランスを見ながら、空いたスペースを埋めて、ボール奪取から起点となってパスを散らした。日本の”重し”となってタイを困らせ、中盤で効いていた。
7 伊藤洋輝(磐田) 3(▼HT)
この日は球際での強さを発揮し、起点を作らせなかった。ただ2試合連続のスタメンで体力的な消耗を考慮し、前半で交代に。
10 安部裕葵(鹿島) 4.5
左サイドを崩してのクロスをGKが弾き宮代の先制点を演出、さらにスルーパスから斉藤の2点目もお膳立て(いずれも厳密には『アシスト』ではないか)。攻撃のスイッチを入れて、チームを勝利に導いた。
13 郷家友太(神戸) 3.5(▼87分)
サイドで長い距離を走るなど守備面でも貢献。安部を中心とした左からの崩しが活発だっただけに、左で崩して右でフィニッシュ――という形も見てみたい。
FW
18 斉藤光毅(横浜FC) 4(▼73分)
安部からのパスを受けると、文字通り華麗なステップから2点目を奪取。跳ねるようなドリブルやボールタッチに、相手も飛び込むことができず苦慮していた。
20 宮代大聖(川崎ユース) 4.5
GKのファンブルしたところを見逃さず先制点、直接FKからも2点目。2試合連続ゴールでチーム最多3ゴールに!前線でもボールを収めるなど高い技術を見せつける。
▽交代出場
MF
19 山田康太(横浜FM) 3.5 (△HT)
ボランチで投入されると、ハイプレスから起点を潰してチャンスを作り、終盤は最終ラインの前で守備に徹して勝点3をもたらした。
13 原 大智(FC東京) ― (△73分)
前線に高さをもたらしたことでクロスを引き出すなど、攻撃の選択肢を増やした。しっかりと勝利には貢献しただけに、ゴール前のフィニッシュワークでひとつインパクトを残したかった。
9 久保建英(横浜FM) ―(△87分)
最後のカードで投入されると、この日は右MFに入る。絶対に失点してはいけないという守備も念頭に置きながら、ボールの収めどころにもなって、試合を締めた。
取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI