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【浦和】ヘグモ前監督と元コーチから契約不履行と係争、CASがクラブ側の主張を全面的に認める

浦和のヘグモ監督。写真:石橋俊治/(C)Toshiharu ISHIBASHI

FIFAへの提訴で当初二人の主張が一部認められたため、CASに上訴

 J1リーグの浦和レッズは2月16日、2024年8月26日付で契約を解除したペア=マティアス・ヘグモ前監督とコーチ兼分析担当を解除したマリオ・エドゥアルド・チャヴェス氏との間で生じていた係争について、スポーツ仲裁裁判所(CAS)による仲裁判断が下されたと発表した。

 クラブによると、両氏は2024年11月9日、契約解除の有効性と関連手続きに不服があるとして国際サッカー連盟(FIFA)に提訴した。2025年1月28日に下されたFIFAの裁定では、両氏の主張が一部認められた。

 しかし浦和は、手続き上の問題により十分な反論・立証の機会が得られないまま審理が終結したとし、裁定内容も客観的事実やクラブの認識と異なるとして、2025年3月27日にCASに上訴した。

 その結果、2026年1月16日、CASから仲裁判断が通知され、ヘグモ氏らの主張はすべて退けられ、クラブ側の主張が全面的に認められた。これにより、契約解除に関して浦和に義務不履行はなかったことが確認されたという。

 CASの仲裁判断は通知後30日以内であればスイス連邦裁判所に取消請求を行うことが可能だが、法定期間の最終日である2月15日を経過しても請求はなされなかったため、公表に至った。

 CAS(スポーツ仲裁裁判所)はスイス・ローザンヌに本部を置く国際的なスポーツ紛争解決機関で、FIFAなど国際競技連盟の決定に対する不服申し立てを審理する最終機関に位置付けられる。原則としてCASの仲裁判断は最終決定で、不服申し立てはスイス連邦最高裁に限定されている。

 仲裁判断とは、当事者双方の主張や証拠を踏まえ仲裁人が下す法的拘束力のある最終決定を指す。原則として確定的な効力を持つ。今回の裁定によって、契約解除の有効性および関連手続きの妥当性が認められた形となった。

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 浦和は「契約解除後のヘグモ氏等からの申し立てにより、望まぬ係争が発生いたしましたが、当クラブとしましては、ヘグモ氏等が在任中にチームへ多大なる貢献をされたことにあらためて深く感謝するとともに、今後のさらなるご活躍を祈念いたします」と敬意を表している。