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【浦和】岩波拓也の心に響いた西野努TDの言葉とは?「このチャンスを逃せば、当分ないと感じていた」

浦和の岩波拓也。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

公式戦2試合連続出場、いずれも無失点に抑える。

[J1 25節] 湘南 0-1 浦和/2023年8月25日19:03/レモンガススタジアム平塚

 J1リーグ25節、浦和レッズがホセ・カンテの3試合連続ゴールで、湘南ベルマーレに1-0で勝利し、4位をキープした。

 この試合、岩波拓也が今季リーグ初先発しフル出場。チームを今季リーグ5度目の完封勝利に導いた。

 試合前、マチェイ・スコルジャ監督からはアレクサンダーショルツとともに3試合連続得点中だった湘南のFW大橋祐紀に起点を作らせないタスクを要求され、それをまっとうした。一方、攻撃面ではダイアゴナルのロングキックを何本も正確に放ち、19分には明本考浩の決定機も作り出した。コンビを組んだショルツからは「10点満点中の10点。パーフェクトだった」と言われた。

 岩波は今季、出場機会を得られずにいた。開幕前にカタール1部アル・サッドへの移籍の噂があったが、結局、残留に。すでにショルツと新加入マリウス・ホイブラーテンを軸としたチーム作りが進められていた。

 カップ戦で出場していたものの、リーグ戦はベンチで過ごした。そんななか、西野努テクニカルダイレクターとも話をしたという。

「『出番がない時は苦しいと思うが、自分がプレーした時、どんなパフォーマンスを見せられるか』。そういう話をしてくれました。僕のなかで、とても響きました」

 今回ホイブラーテンの累積警告による出場停止により、AFCアジア・チャンピオンズリーグ・プレーオフの理文戦に続き、公式戦2試合連続で先発。いずれも無失点に抑えた。

「選手はいくら口で言っても、ピッチで証明しなければ、価値はつきません。本当にピッチに立ってプレーしたかった。出ればやれることを証明できました。(このチャンスを)逃せば、当分ないと感じていました。(個人的には)完璧ではありませんでしたが、勝てて良かったです。監督としては安心材料が増えたと思います。(監督を)少しでも悩まさるようになればいいですね」

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 リーグ戦は残り9試合。さらにルヴァンカップとACLグループステージがあり、クラブ・ワールドカップ(クラブW杯)も控える。岩波の出番が増えそうだ。