G大阪のチュニジア代表FWジェバリがラマダンについて分かりやすく解説「本当に大切なものは何かを思い出させてくれる大切な期間」
G大阪のイッサム・ジェバリ。写真:YUTAKA/アフロスポーツ
飢えや渇きを体感しながら日常への感謝を実感。「より良い人間になることを目指す時間」
J1リーグのガンバ大阪に所属するチュニジア代表FWイッサム・ジェバリ(Issam JEBALI)が3月5日、自身のエックス(旧ツイッター/@IssamJebali11)で、「ガンバ大阪の素晴らしいファンの皆さん、Jリーグのすべてのサポーターの皆さん、そして日本の皆さんへ」と題した投稿を行った。ジェバリは「皆さんからいただく好奇心、優しさ、そしてリスペクトに心から感謝しています。そこで、ラマダンが私、そして世界中のムスリムにとってどのような意味を持つのか、少しお話ししたいと思います」と、ラマダンを通じて得る“日常への感謝”について詳しく説明している。
チュニジアでは人口の99%がムスリム(イスラム教徒)である。
「ラマダンは、世界中のムスリム(イスラム教徒)にとって、とても意味深く特別な月です。この月の間、私たちは日の出から日没まで断食をします。
日中は食べ物も飲み物も口にしません。しかし、ラマダンは単なる断食だけではありません」
日本では多くの人が“ラマダン=断食”という認識だが、そこには体感を経ての日常への感謝がある。
「心を見つめ直し、祈り、自分を律し、感謝の気持ちを深める時間でもあります。ムスリムにとって、ラマダンはクルアーン(コーラン)が最初に啓示された月であり、信仰においてとても神聖な時期です。この期間、私たちは神とのつながりをより強くし、許しを求め、より良い人間になることに集中します」
「断食をすることで、空腹や喉の渇きを感じる人々の気持ちを思い出し、貧困や困難に直面している人たちへの共感や思いやりを学びます。また、食べ物や水、健康、家族など、日常の恵みに感謝することの大切さを思い出させてくれます。ラマダンの間、ムスリムは自分の行動や心をより良くしようと努力します。より忍耐強く、より寛大に、そして自分の言葉や行動により注意を払うようにします。また、多くの人がこの時期に慈善活動を増やします」
ちなみにこの期間、悪口や喧嘩をすることも禁じられる。あらゆる欲望を断ち切り、自分自身と向き合う期間だという。
「『ザカート(喜捨)』という大切な教えがあり、財産のおよそ2.5%を困っている人々のために寄付します。これは、富が神からの恵みであり、それを他の人々と分かち合う責任があることを思い出させてくれます。またこの月の間、家族やコミュニティが集まり、日没後に断食を終える食事(イフタール)を共にすることで、感謝や優しさ、そして人と人との絆が深まります」
ジェバリは「本当に大切なものは何かを思い出させてくれる大切な期間」と説明する。
「つまりラマダンは、単に食べたり飲んだりしないことではありません。精神的な成長、自己規律、思いやり、寛大さ、感謝の気持ちを育み、より良い人間になることを目指す時間です。そして、心を清め、信仰を強め、本当に大切なものは何かを思い出させてくれる大切な期間なのです」
そしてジェバリは「いつも応援と優しさをありがとうございます。 日曜日に会いましょう。ラマダン・カリーム」と呼び掛けている。
今年は3月20日頃までの1か月間行われる。
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イングランド・プレミアリーグでは、試合中にラマダン明けを迎えた際、主審が試合を一時中断。ラマダンを終え軽食をとる選手たちに、スタンドから拍手が送られるという光景も見られる。




