【浦和 0(9PK10)0 FC東京】西川周作に止められたショルツ「PK、蹴りたくなかった」
FC東京のアレクサンダー・ショルツ。写真:手塚大介/(C)Daisuke TEZUKA
この日、埼スタで最もボルテージが高まった場面――
[J1百年構想リーグ 地域ラウンド 17節] 浦和 0(9PK10)0 FC東京/2026年5月16日16:00/埼玉スタジアム2002
特別大会「J1百年構想リーグ」地域ラウンド第17節、FC東京は浦和レッズとスコアレスで引き分け、PK戦を10対9で制して勝点2を獲得した。鹿島が翌日のジェフユナイテッド千葉戦で敗れた場合、最終節の両チームによる直接対決が“優勝決定戦”になる。
サドンデスに突入したPK戦。決めれば勝利という9人目の後攻で登場したのが、元浦和のアレクサンダー・ショルツだった。
ショルツ対西川周作のPK対決。埼スタでAFCアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)制覇を成し遂げた二人の“マッチアップ”とあって、この日、埼スタのボルテージが最も高まった場面だった。
浦和時代はPKの名手として決め続けたショルツだが、特別大会では2回連続で失敗していた。そのため最初の5人までには選ばれず9人目となっていた。
そして先行の浦和の宮本優太が外し、後攻のショルツが決めれば勝利決定――という局面だった。
だが、西川に読み切られ、ショルツのキックはセーブされた。
その後、13人目までもつれ込み、FC東京が10対9で制した。
ただ、ショルツは試合後、このPKのシーンについて「その質問が最初に来るとは予想していたよ」と苦笑し、次のように本音を漏らした。
「PKは悪いキックでした。自信をつけていきたかったので、結果的に勝てたのは良かったものの、自分のPKは良くなかったです。正直なところ、蹴りたくなかったです。自分が蹴る前に終わってくれればと思っていました」
浦和との駆け引きが続く見応えのある90分だった。センターバックのショルツはハイラインを保ちつつ強度の高い守備で起点を作らせず、無失点に抑えた。確かに90分間のスコアレスドローであれば――ショルツはマン・オブ・ザ・マッチ級と言える活躍ぶりだった。
「PKは勝ったり負けたり、どっちに転ぶか分からないものであり、あまり深く分析するものではないのかなと思っています。試合は上手く進められて、特に守備面でいい試合ができていたにもかかわらず、最後はPK戦にもつれてしまい、そのPKがなければ良かったとは思いました」
勝点2を獲得し、一歩だけ首位鹿島アントラーズに近づいた(鹿島が勝点39、FC東京が同37)。ショルツは「できることはやりました。千葉の助けは必要ですが、すごくいい積み上げはできています。これを継続していくことが大切です」と、この日の結果を前向きに捉えていた。




