【日本女子代表】アジア大会&W杯へ狩野監督が最初の活動を総括「力強く勝ち進むなでしこジャパンをお見せしたい」
なでしこジャパンの松窪真心。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
南アフリカ女子代表に1勝1敗
[トレーニングマッチ] 日本 0–1 南アフリカ/2026年6月9日15:30/J-GREEN堺
なでしこジャパン(日本女子代表)は南アフリカ女子代表とのトレーニングマッチ、立ち上がりに1点を奪われ、そのまま0-1で敗れた。
狩野倫久監督が応じた試合後の記者会見での一問一答は、次の通り。
――今日(9日)の試合を振り返ってください。
立ち上がりから積極的にプレスをかけるなか、いくつかチャンスを作れました。ただ、そこで決め切れなかったこと、その後に攻撃が停滞したこと、また守備ではプレッシングをかわされる場面やタイミングが合わない場面もありました。
後半は修正を加え、選手交代も含めて対応しましたが、試合を最後まで支配できず、得点を奪えませんでした。非常に残念に思っています。
――メンバーを大きく入れ替えたなかで課題も見えたと思います。女子ワールドカップまで1年、どのように捉えていますか。
成長と失敗を繰り返しながら追求し、我々としては勝ちながら成長していくことが大きなポイントだと思っています。
そうしたなかで今日敗れたことは、私自身の責任です。この試合以上のレベルに到達できるよう、しっかり準備して次のキャンプに臨みたいと思います。
――前線の松窪選手を90分間起用しました。評価はいかがでしょうか。
果敢にゴールを目指す姿勢は、彼女の良さとして見せてくれました。チーム全員がゴールをターゲットにポジションを取り、アクションを起こしていましたので、それだけに得点を奪えなかったことは、チームにとっても彼女にとっても残念だったと思います。
――攻撃のテンポやリズムが上がらなかった要因は?
判断や状況把握、ポジショニングなど、細かな部分で修正が必要だったと思います。テンポが上がらず、相手のブロックの隙やスペースを見つけたり、引き出したりすることができませんでした。
特に前半はそうした部分をチームとして共有できていなかったと思います。サイドから攻略できた場面もありましたが、決定機を決め切れなかったことが試合を分けた大きなポイントでした。
――スタート時は松窪選手と清家選手の2トップのような4-4-2に見えました。また後半は4-1-4-1のような形になった印象ですが、システムは変更したのでしょうか。
相手のスペースを見ながら、試合の流れのなかでいろいろな変更を加えました。
前半はゴールへ向かう推進力とスピードを持つ2人を前線に配置し、積極的にアクションを起こそうと考えていました。ただ、前線を効果的に使えなかった部分もあり、途中でポジション変更しながら選手の良さを引き出そうとしました。
――終盤には古賀選手を前線に上げるパワープレーも見られました。もともと考えていたオプションだったのでしょうか。
もちろんそうした状況は想定していました。ただ、事前に選手たちへ伝えていたわけではありません。
私は育成年代で彼女をフォワードとして起用したこともありますし、その特長は理解しています。ビハインドの状況で前線へ上げ、狙いを共有しましたが、最後の合わせる部分まで持っていけませんでした。
――今回の大阪合宿と2試合を通じて、できたこととできなかったことは?
1試合目は選手たちが躍動し、ポジションの流動性もありながら積極的に攻撃へ向かう姿勢を見せることができました。
一方、ビルドアップの部分、特に相手をどう越えていくかという入り口の整理はまだ必要だと感じています。どこにスペースをつくり、どこを使ってアタックしていくのか。そうした共有や関係性については、誰が出場しても同じようにできるレベルまで高めなければいけません。
――今回の活動がアジア大会へとつながっていきます。現時点での考えを聞かせてください。
アジア大会は、アジアでの真剣勝負の場になります。まずはチームとして一つひとつ勝利を目指して戦っていかなければなりません。
また、日本開催でもあり、多くの方に日本女子代表、なでしこジャパンのプレーを見ていただける貴重な機会になります。女子サッカーの発展という意味でも、力強く勝ち進むなでしこジャパンをお見せしたいと思っています。
そのためにも、今回のキャンプを通じて見えた選手への要求、方向性、基準をしっかり整理し、アジア競技大会、そしてその先の活動につなげていきたいと思います。
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