クロップが痛烈批判「サッカーを何も知らない二人は関わるな」。W杯バログン問題で痛烈批判

北中米W杯で解説を務めるユルゲン・クロップ氏。写真:ロイター/アフロ

「これは私たちのゲーム。彼らのゲームではない」

 FIFA北中米ワールドカップ(W杯)で波紋を広げているアメリカ代表FWフォラリン・バログン(Folarin Balogun)の出場停止処分を巡る問題について、元リバプールFC指揮官のユルゲン・クロップ氏が厳しく批判した。アメリカメディア『スポーツ・イラストレイテッド』が7月7日に報じた。

 バログンはボスニア・ヘルツェゴビナ戦で一発退場となり、従来のルールでは「自動的に1試合の出場停止となり、異議申し立てはできない」と規定されていた。

 しかし決勝トーナメント2回戦(ラウンド16)のベルギー代表戦を前に「規律規程第27条」が適用され、FIFA規律委員会はこの1試合の出場停止処分の執行を1年間猶予とした。バログンは7月7日(現地6日)のラウンド16、ベルギー戦への出場が可能となったのだ。

 この判断を巡っては、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長がドナルド・トランプ米大統領から電話を受けていたことを認めた一方、「規律委員会は独立した司法機関であり、政治的介入はなかった」とする声明を発表している。

 一方、欧州サッカー連盟(UEFA)やベルギーサッカー協会は「自動的に出場停止になる大会規則に例外が設けられた」として強く反発していた。

 そうしたなか、ドイツ代表監督への就任が噂されるクロップ氏は『Magenta TV』で次のように語った。

「もし本当にそういう経緯だったのなら、正気とは思えない」

 さらに、トランプ大統領とインファンティーノ会長を念頭に置き、こう切り捨てた。

「これは私たちのゲームであって、彼らのゲームではない。サッカーを何も知らない二人が、この件に関わるべきではない」

 そして判定そのものについても、次のように持論を示した。

「あれはレッドカードだった。それ以外の解釈はない。バログンに悪意がないのは分かるし気の毒だが、それがルールだ」

 FIFAは一貫して規律委員会の独立性を強調しているものの、過去のW杯で同様の前例はない。規約の“拡大解釈”ではないか――この議論は世界のサッカー界でさらに広がりを見せている。

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