【速報】フォルクスワーゲンがサッカーから「撤退」検討。自動車“救済”優先、バイエルンへの出資終了か
ヴォルフスブルクにあるフォルクスワーゲンの工場。(C)SAKANOWA
VW監査役会が2030年に向けた計画で方針。シュツットガルト、インゴルシュタットなどにも影響。“城下町”ヴォルフスブルクは…
ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)グループが、サッカークラブへの出資から原則的に撤退する可能性が浮上した。ドイツ紙『ビルド』が9月4日、VW監査役会で合意された自動車事業の再建に向けた計画について報じた。バイエルン・ミュンヘンなど複数クラブへの出資が対象になる可能性がある。
同メディアによると、VWは厳しい状況に置かれる自動車メーカーの再建に向けて監査役会が計画に合意。その決議の「10.9」には、次のような方針が盛り込まれたという。
「サッカークラブへの資本参加は、原則として2030年の目標モデルには含まれない」
この方針によって影響を受ける可能性があるのが、VWグループ傘下企業が株式を保有するドイツの複数クラブだ。
バイエルンはVW傘下のアウディが8.33パーセント、VfBシュツットガルトはポルシェが10.4パーセント、3部FCインゴルシュタットはアウディが19.9パーセントの株式を保有している。また工場の“城下町”となっている2部VfLヴォルフスブルクは、フォルクスワーゲンAGの100パーセント子会社となっている。
バイエルンとアウディのスポンサー契約は2029年までとなっている。今後については2027年夏に予備的な判断が下される見通しで、『ビルド』は「おそらく契約は更新されない」と報じている。
一方、バイエルンは同メディアの問い合わせに対し、アウディとの長期的なパートナーシップに非常に満足していると回答している。
ただし、ヴォルフスブルクについては事情が異なる。VWの完全子会社であるクラブそのものが存続の危機に直面しているわけではないという。一方、VWからクラブに投じられる資金はすでに縮小され、年間8000万ユーロ(約140億円)だった規模が約5500万ユーロ(約96億円)まで減額されている。この資金は男子トップチームだけではなく、育成組織、施設、女子チームにも充てられている。
VWグループのオリバー・ブルーメCEOは約3か月前、大規模な改革を進める方針を表明している。一方でヴォルフスブルクとの関係については、クラブが街や地域にとって大きな結束力を持つ存在だとして、VWグループが支えていく姿勢を示していた。
VWでは2030年までに、フォルクスワーゲン、アウディ、ポルシェなどを含めドイツ国内で約5万人の人員削減が合意されている。自動車事業の立て直しを最優先するなか、長年続けてきたサッカーへの大型投資も見直しの対象になった形だ。
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