【現地発】谷川萌々子×松本真未子ら5選手、ドイツで日本人対決!「いつもと違う楽しさがあった」「今季は3冠達成が目標」。バイエルン対マインツで実現
バイエルン対マインツ戦のあと、谷川萌々子を中心に記念撮影。健闘をたたえあった。(C)Midori IKENOUCHI
ブンデス1部初の日本人GK松本は「どこまで勝負できるのか」
ブンデスリーガ女子第2節、FCバイエルン・ミュンヘン対1.FSVマインツ05の一戦が8月31日、バイエルン・キャンパスで行われ、バイエルンのMF谷川萌々子とマインツのGK松本真未子ら、日本人同士による対戦が実現した。試合は昨季女王のバイエルンが2-0で勝利を収めた。
谷川は新シーズンを迎えるにあたり、夏休みを家族や友人と過ごしてリフレッシュできたという。また、マインツに日本人監督や日本人選手がいることも把握していた。
「マインツには日本人の監督で日本人の選手がいるというのを試合前から知っていたので、いつもと違う楽しさがありましたが、今季1試合目ということで、気合というか、しっかり準備して戦うことができました」
昨季はリーグと国内カップの2冠を達成。一方、UEFA女子チャンピオンズリーグのタイトルには届かなかった。谷川は今季、さらに大きな目標を掲げている。
「昨年はブンデスリーガとDFBポカールの2冠は達成できたものの、チャンピオンズリーグのタイトルは残念ながら叶いませんでした。今季は3冠を達成できることが一番の私たちの目標でもあるので、試合を重ねるうちに自分たちチームとしても成長していきたいです」
個人として追求するのは、よりゴールに直結する仕事だ。ボランチでプレーするなかでも、谷川の最大の武器の一つである攻撃力を発揮したいと意欲を示す。
「私個人としてはもっとゴール前で、ボランチでプレーしているのですが、そこで最終的にはゴール前でどれだけ関われるかというのが、自分の良さを発揮できるかに関わってくると思います」
さらに1年後に控えるワールドカップも見据える。
「まずはそこに向けてパフォーマンスを上げていくように持っていきたいですし、そのためにも今シーズンはしっかりと良さであるゴール前での攻撃やシュートの回数をもっと増やしていきたいですし、目に見える結果を残していきたいなと思います」
一方、昇格組マインツでは、MF瀧澤莉央、今井裕里奈、GK松本真未子が先発出場し、橋谷優里、栗島朱里もメンバー入りを果たした。
ゴールを守った松本は、2024年7月から同クラブに在籍。3部時代からチームを知り、今回、ブンデスリーガ女子1部でプレーした初の日本人GKになった。
昨季優勝チームを相手に2失点に抑えたものの、その力の差も実感したという。
「スコアでみた結果よりもやられた感じはありますし、自分たちは何もできなかったなという感じもあります。私たちは全力でやってこの結果だったので、なかなか勝つまで行くには厳しいところがあるなと現実として感じました」
それでも、フィールドプレーヤーが体を張り、組織として耐え続けた点には手応えもあった。
「昨年のブンデスリーガのチャンピオンの強豪バイエルンを相手に2点に抑えられたことは大きな成果かなと思います」
170センチに満たないGKとして、ドイツ最高峰の舞台で何ができるか。松本は今季を、自身の力を試すシーズンと位置付ける。
「ブンデスリーガ女子1部史上で、日本人キーパーが出場するのは私が初めてとなります。身長は170センチに届かずキーパーとしては小柄ですが、どこまで勝負できるのかというところを日本で培ったテクニックを持って戦いたいと思っています」
マインツを率いるのも日本人の山下喬監督だ。2023年に就任し、3部から1部へ昇格したチームを率いている。
女王との一戦に向けては、バイエルンの過去の試合を「何度も徹底的に観て分析しました」と準備を重ねてきた。「とんでもなく速くて強くて上手い選手たちと対戦しなきゃならない中で、自分たちもリズムにちょっとずつ身体を慣らしていくことはできたかなと思っています」立ち上がりは相手を追い掛ける展開になったものの、25分、30分を過ぎたあたりから変化も感じたという。
「そこからはちょっとずつ前に守備できるように、ずっと相手のミスを待つんじゃなくてという形で、自分たちのサッカーがやれたかなと思っています」初めて1部を戦うマインツにとって、バイエルンとの力の差を体感しながらも、自分たちから仕掛ける時間を作れたことは今後につながる。
山下監督は「僕たちはまだ新参者なので、一試合ずつを大切に、しっかりと残留できるようにポイントを積み重ねていきたい」と今季を見据えた。
日本人選手が数多く顔をそろえた今回の一戦は、それぞれがドイツで挑む新シーズンへの決意を感じさせるものになった。
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