「家族への最後の言葉」まで考えた庄司智春さん。下剤でなぜ倒れる? 専門医が“3つの連鎖”を解説

品川庄司の庄司智春さん。写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ

視野が狭くなる、冷や汗、吐き気、意識が遠のく感覚。異変を感じたら転倒を避ける行動を

 お笑いコンビ「品川庄司」の庄司智春さんが人間ドック前に下剤を服用したあと救急搬送された出来事を受け、がん治療医の押川勝太郎医師が9月18日、自身のYouTubeチャンネル「がん防災チャンネル・現役がん治療医・押川勝太郎」で一般論として解説した。胃や大腸の検査前に下剤を服用する人に向け、異変が起きた場合の注意点を伝えている。

 庄司さんは深夜、激しい腹痛や手足のしびれ、大量の発汗、呼吸の乱れなどに襲われ、意識を失いそうになったという。自身の動画では呼吸が浅くなり、「家族一人ひとりへの最後の言葉を考えなければいけないのかなと思った」という状況に陥った。そして妻の藤本美貴さんが救急車を呼び、病院に搬送された。

 押川医師は、庄司さん本人への診断や助言ではないとしたうえで、腸への強い刺激、排便時のいきみ、下痢などによる脱水が重なると、血圧や心拍数が急低下する「血管迷走神経反射」が起こり得ると説明した。

 この「反射」は、体を守るための自律神経の働きが過剰になることで、立ちくらみや失神につながる現象だという。視野が狭くなる、耳が遠く感じる、冷や汗、顔面蒼白、強い吐き気、意識が遠のく感覚などが、倒れる前の「黄色信号」になると警鐘を鳴らした。

 動画では、異変を感じた場合は我慢せず、すぐにしゃがむか横になり、転倒によるケガを避けるよう呼び掛けた。また、大腸内視鏡検査の前処置薬は、移動中や外出先ではなくトイレにすぐ行ける場所で、医療機関の指示に従って服用することが重要だとした。

 下剤への恐怖から大腸カメラを避ける人が増えることには懸念を示す。押川医師は、検査は大腸がんの早期発見や治療につながるとして、持病や服薬状況を医療機関へ伝え、自分に合った前処置の方法を選んでほしいと訴えた。

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