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なぜ? 中居正広さん「出廷」の可能性あり。フジ問題で河西弁護士「被告になることはないが…」

フジテレビ (C)SAKANOWA

元編成幹部へどのような話をしていたのか? ユーチューブチャンネルで詳しく解説。

 フジ・メディア・ホールディングスはこのほど、一連のコンプライアンス違反による子会社である株式会社フジテレビジョンの大幅な売り上げ減を受け、港浩一元代表取締役社長、大多亮元専務取締役に対し、50億円の損害賠償請求を提起したと発表した。フジテレビが被った損害額453億3503万6707円の一部について、連帯して支払いを求めるというものだ。

 この発表を受けて、テレビ番組の解説など定評ある弁護士の河西邦剛氏が9月1日、ユーチューブ『【弁護士】河西ちゃんねる』で、「【弁護士が解説】フジテレビが元役員に50億円賠償請求! 中居正広が訴えられる可能性はある? 中居正広が出廷が求められるワケとは!」と題した動画を公開。注目のトピックスとあって、多くの人に視聴されている。

 河西弁護士は、港元社長と大多元専務は『役員保険』に加入しているはずだと推察。ただし「保険に加入していても、支払われるかはまた別」ということで、支払い限度額も設定されているそうだ。保険に入っていても、支払いの対象にならない可能性もある。

 一方、中居氏が被告になる可能性は「かなり難しく、可能性はかなり低い」と見ている。過去に問題行動を起こし番組を降板したタレントを提訴したことはなく、今回もフジテレビ側の対応に問題があったという点が争点の根幹にあり、加えて週刊誌報道などがあるとはいえ、示談で解決している問題とあって、訴えを起こされることはないのではないかと、専門家の視点から解説している。

 ただし、港氏と大多氏の裁判に、中居氏が「証人として出廷する可能性はあります」と言う。

 フジ側の訴えに対し、元役員の二人は女性トラブルについて「重大事案」として報告が上がっておらず、そのような認識はなかったと反論されると予想。そのため、中居さんと女性スタッフを紹介したとされる元編成幹部B氏に対し、中居さんが女性との件など、どのような話をしていたのか? そこが裁判でもポイントになり得るというのだ。

 そのため、河西氏は「例えば中居氏がフジテレビサイド、B氏に『騙していた』(嘘をついていた)となると、港さん、大多さんはその後の対応を間違える可能性があるわけです」として、一体、フジ関係者らにどのような発言をしたのかを証人として問われる可能性があると見ていた。

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 裁判は2~3年に及ぶことも考えられる。港氏と大多氏がどのような反論をするかが注目され、河西氏は「第三者委員会の調査報告書には出てきていない事実が明らかになることもあり得て、また、第三者委員会の認定とは異なった判断がされる可能性もあります」と、注目点を説明していた。