大村知事「来てほしくなかった」発言に、タイメディア「日本文化の中核『おもてなし』の精神欠如」。波紋広がる…愛知・名古屋アジア大会
愛知・名古屋アジア大会の閉会式でスピーチする愛知県の大村秀章知事。写真:ロイター/アフロ
「組織委側の運営不備で起きた問題」と説明したうえで、あまりに強すぎる言葉に
愛知・名古屋アジア大会のテックボールに出場したタイ代表選手団を巡る愛知県・大村秀章知事の発言が、タイでも大きく報じられている。タイ紙『カオソッド』は10月6日、「愛知県知事が、食事が少ないと投稿したタイのテックボール選手を再生回数稼ぎだと非難」といった趣旨で報道した。
発端はタイ代表のヘッドコーチが会場で提供された昼食について、量や料理を一つしか選べない提供方法に苦笑する動画をSNSに投稿したことだった。
愛知県の公式ユーチューブでも公開されているが、大村知事は6日の定例記者会見で、この動画に触れ、「この人たち何しに来たんだろうな、再生回数を稼ぎに来たのかと思いました」と疑問を呈した。そのうえで、「あんまりこういう人は来てほしくなかったなと思いました」と語った。
同メディアは、大村知事の発言は「日本でも少なくない反発を生んだ」と指摘している。問題は大会組織委側の運営不備とは異なるものだという説明だが、開催地の知事としては言葉が強すぎると伝えた。
さらに『カオソッド』は「日本人が大切にする歓迎の精神、すなわち『おもてなし』に欠ける」と評した。海外選手団を迎えるホスト側のトップによる発言だけに、タイでも反発と失望をもって受け止められているようだ。
一方、大村知事は、テックボールとパデルが大会直前に追加され、組織委として対応できない状況だったと説明。会場設営、宿泊、競技運営、費用などを競技団体側が担う条件で受け入れた経緯を挙げ、問題となった食事も組織委員会の所管外だったと強調していた。
しかし、追加競技を巡る契約上の役割分担とは別に、食事に関する動画を投稿した選手団関係者に「来てほしくなかった」とまで言及したことが、大規模な国際大会を開催した知事としてふさわしかったのか。
発言の波紋は、国境を越えて広がっている。
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