【浦和】「交代でいい? ハッキリしろよ!」コーチが同僚ドクターに大声。南野の負傷対応中にマイク拾った緊迫のやり取りが波紋…FC東京戦
浦和レッズのイレブン。写真:石橋俊治/(C)Toshiharu ISHIBASHI
岡山戦でも類似した事象が起きる
[J1 第9節] FC東京 3–0 浦和/2026年10月10日15:00/味の素スタジアム
J1リーグ第9節、浦和レッズはFC東京に0-3の完敗を喫した。2025年途中まで浦和に在籍した長倉幹樹に1ゴール・2アシストを記録され、リーグ4勝5敗と再び黒星先行となった。
この試合の17分、先発したFW南野遥海が左足の甲あたりを痛め、いったんピッチに座り込んだ。担架も出されるなか、南野はピッチ外に出て治療を受けた。チームドクターがピッチに入ったことに伴い、浦和は「1分間の待機」により、数的不利で戦う状況になった。
南野はその後、2人のチームドクターと話し合い、状態を確認。痛み止めを服用し、いったんプレー続行を決めた。
その南野がピッチを離れる際、負傷の状況と交代の必要性を確認しようとする浦和ベンチの声が、DAZNの中継でも拾われた。
DAZNでは、浦和OBでもある杉山弘一コーチが話していると伝えられた。同コーチは大きな声で、チームドクター2人に向けて「交代でいいのね? ハッキリしろよ! いいから来い!」と呼びかけていた。
このとき、スタンドではサポーターがチャントを歌っており、ピッチ上では声が通りにくい状況だった。中継のマイクはその声を明瞭に拾っていたものの、実際の現場では大きな声を出さなければ意思疎通が難しかった可能性が高い。そのため、声量だけをもって怒声だったと断定することはできない。
一方、気になるのは声の大きさだけではなく、その言葉遣いではある。
負傷した選手を続行させるのか、交代させるのか。ベンチとしては、チームドクターから速やかに明確な判断を聞く必要があった。緊迫した状況であることは理解できるものの、同じチームで働くスタッフに対し、「ハッキリしろよ」「いいから来い!」という表現が必要かつ適切だったのかどうかは、考える余地がありそうだ。
浦和ではファジアーノ岡山戦でも、選手交代の際に交代用紙を巡り、ベンチから発せられた「色が違うんだよ!」という大きな声が話題になった。
ベンチの一瞬の判断が勝敗を左右することもある。歓声が響くスタジアムでは、声の大きさや指示の明確さがコーチに求められる重要な要素でもある。中継のマイクが拾った一部の言葉だけで、当事者同士の関係性やチーム内のコミュニケーションを問題視するべきではないだろう。
ただ、同僚に命令するようにも聞こえる言葉遣いは、一般的な職場であれば気になる人もいるはずだ。
サッカー界では、こうした強い口調が今も日常的に使われているのか。それとも、浦和のベンチで見られた個別の場面なのか。
もちろん、大歓声のなかで瞬時の判断が求められるピッチ上と、通常のオフィスでは状況が異なる。だからこそ、声を張り上げる必要性と、相手にどのような言葉を使うかは、分けて考えたい。
Jリーグが重視する互いへのリスペクト。それが選手や審判だけでなく、同じチームを支えるスタッフ同士のコミュニケーションにも表れているかどうか。今回の一場面は、そんな問いを投げ掛けてもいる。
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