日本代表の基本布陣は当面4-2-3-1に。南野拓実「やりやすさを感じる」
日本代表の南野拓実。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
キルギス戦はCFに杉本、トップ下に北川でスタート。
[キリンチャレンジカップ] 日本代表 4-0 キルギス代表/2018年11月20日/豊田スタジアム
日本代表は森保一監督の就任後、5試合で4勝1分と無敗で2018年の活動を終えた。試合開始時の布陣は、9月11日のコスタリカ戦が4-4-2で、そのあとの4試合は4-2-3-1が採用された。来年1月のアジアカップに向け、当面は4-2-3-1が基本布陣になりそうだ。
キリンチャレンジカップの10月シリーズから大迫勇也が合流し(9月は不在)、そこから4-2-3-1で固定されている。キルギス戦のスタートも当初2トップも予想されたが、センターフォワードに杉本、やや低い位置に北川という形で入っていた。
守備時には2トップになる形だが、基本的には大迫や杉本ら最前線の選手がプレスに行くことでチームとしてのディフェンスにスイッチが入る。そんな”約束事”も共有できていて、2列目から次々と敵陣に飛び込んでいくプレーも効果を発揮している。
南野拓実は次のように、トップ下でプレーすることについて語っていた。
「今のところ、すごくやりやすさを感じています。真ん中目で、FWの近い位置でプレーする。僕もやりやすいですし、チームとしてもその形でプレーする機会が増えてきています。僕としても、やりやすいです」
今回はキルギスが日本対策として、引き気味に守ってきた。それをいかに崩すか――そこはアジアカップでの課題になるとも南野は感じていた。
「もちろん試合を重ねるごとに、良くなっていると感じるところはあります。ただ今回のように研究してくる相手に対し、ボールを触る回数が減り、前を向いてボールを受ける回数も少なくなってしまうのは課題。それでも自分たちがボールを握る時間が増えれば、コンビネーションを出していけるんじゃないかなと思いました」
アジアカップのみならずワールドカップ(W杯)予選でも、日本に対し徹底して守ってくるチームは出てくる。ただ、冷静にしっかり徹底的にボールをつないで行くことで、綻びも見出せる。そのように南野は「打開策=突破口」について語っていた。
ロシアW杯で西野郎監督が採用したのに続き、当面は4-2-3-1が基本布陣になりそうである。ただ森保監督も代わりがいないと認める「センターフォワード大迫」がいてこその布陣とも言えるだけに、大迫不在時のオプション――4-4-2はもちろんのこと、森保監督の代名詞とも言える3-4-2-1の準備も進めたい。
文:サカノワ編集グループ