【サッカー サウジ・アジアカップ】開催or1年延期…11月15日(日)に判断か。ポイントは、イランの仲介で治安回復なるか
日本代表メンバー。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
サウジアラビアを攻撃するフーシ派は、親イラン派だが――
[アジアカップ2027]2027年1月7日~2月5日/サウジアラビア
2027年1月7日から2月5日まで開催予定のサッカーのサウジアラビア・アジアカップについて、現地メディアが新たな動きを伝えた。サウジアラビアの大手スポーツ紙『アル・リヤディア』は11月2日、独自の関係者情報として、アジアサッカー連盟(AFC)は現時点で大会の延期について何も決定していないと報じた。
同紙によると、サウジアラビアサッカー連盟の現地組織委員会は11月15日、AFCの関係者と会合を開き、大会を取り巻く状況や治安情勢などを改めて評価する予定だという。
現在は予定通りの開催を前提に準備を進めながら、今後の情勢を見極める方針。同日の協議で、今大会について何らかの判断が示されそうだ。
一方、アラビア語のスポーツ専門メディア『winwin』は10月31日、独自に入手した情報として、2027年大会を1年間延期する方向に進んでいると報じた。
ただし正式決定ではない。AFCは10月26日、サウジ・アジアカップの試合日程と開催会場を正式発表している。リヤド、ジッダ、アルホバルの3都市8会場で、24か国・地域が参加して計51試合を行う予定だ。
開催に向けた準備が進む一方、最大の懸念はサウジアラビア国内の治安情勢にある。
イエメンの親イラン武装組織フーシ派による攻撃が続き、10月には首都リヤドのキング・ハーリド国際空港も標的となった。
さらに11月2日、サウジ主導の連合軍は、同国南部に向けて発射された弾道ミサイルを迎撃したと発表した。アラビア語メディア『アルジャジーラ』も、イエメン国内で戦闘が続いている状況を伝えている。
今後の情勢について、注目されるのがイランの外交的な動きだ。
イランはフーシ派を支援してきた一方、サウジアラビアとフーシ派の対話を仲介する意向を示している。
『アルジャジーラ』は10月12日、イランの仲介提案を巡り、複数の専門家の見解を紹介した。
イランの研究者ハッサン・アフマディアン氏は、イランとフーシ派の関係について、共通の目的に基づく同盟・協調関係であり、単純な主従関係ではないと分析。イランが持つ対話のルートは緊張緩和につながる可能性があると説明している。
一方、別の専門家は、フーシ派がサウジアラビアへの攻撃によって軍事的、経済的な圧力を高め、交渉を有利に進めようとしている可能性を指摘する。
つまり、イランがサウジアラビアとの関係改善を模索していることは、今後の治安回復に向けた好材料になり得る。ただし、イランがフーシ派の行動を完全に統制しているわけではなく、直ちに攻撃の停止につながるとは限らない。
大会開催の可否を判断するうえでは、こうした外交努力が実際に攻撃の沈静化につながるかどうかが重要になる。
アジアカップは開幕まで約2か月と迫った。現時点で延期は決まっておらず、サウジアラビア側も当初の日程に沿って準備を進めている。
11月15日に予定されるAFCとサウジアラビア側の協議で、具体的な方針が示されるのか。森保一監督率いるサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)にとっても重要な話し合いになる。
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