明かされた南アW杯の舞台裏。中村俊輔から引退する川口能活へ熱いメッセージ
11月14日に引退記者会見を行ったSC相模原の川口能活。(C)SAKANOWA
「その背中を見て、努力とプロフェッショナルさを学んだ」
[J3 34節] 相模原 – 鹿児島/2018年12月2日13:00/相模原ギオンスタジアム
SC相模原はSNSのツイッター(@sc_sagamihara)で、12月2日の今季最終節・鹿児島ユナイテッド戦に引退試合を迎えるGK川口能活へのさまざまな現役選手からのメッセージを紹介している。11月30日には横浜マリノス(現・横浜F・マリノス)と日本代表で長らく川口とチームメイトだった中村俊輔(ジュビロ磐田)が登場。「その背中を見て、努力とプロフェッショナルさを学んだ」など、熱い言葉を伝えている。
川口は43歳、中村は40歳と3歳離れている。川口は94年に清水商業高から横浜に加入、その3年後、桐光学園高を卒業した中村もチームメイトとなった。二人で横浜の一時代を築き、日本代表でも、2000年と04年のアジアカップ連覇、さらに2006年のブラジル・ワールドカップ(W杯)出場権獲得と本大会出場など中心選手として活躍。2010年の南アフリカW杯でも、二人揃ってメンバーに名を連ねた。
中村はビデオメッセージで次のように川口に語りかけた。
「能活さんとの思い出はいっぱいありますけれど、僕はマリノスに入団して、井原さんと能活さんの背中を見て、努力であり、プロフェッショナルさを学びました。同じジムに誘ってくれたのも能活さんでした」
また、2010年の南アフリカW杯についてのエピソードも明かした。川口は第3GKでありチームを支える存在として招集され、一方、中村は直前のケガも影響して本大会ではレギュラーの座を失った。
「南アフリカ(W杯)で僕は試合に出られなくなってしまったんですけれど、能活さんが部屋に訪ねてきてくれて、『頑張ろうよ』と励ましてくれました。そのように背中を押してくれる後輩想いの一面があり、プレーヤーとしても、人としても、大きさを感じました。滲み出る能活さんらしさが周りのたくさんの人に影響を与えてきました。まさにレジェンドであり、僕もその一人として感謝しかありません」
中村は最後に、「これからもサッカー界にいろんな影響を与えてくれると思うので、これからも頑張ってください。お疲れ様でした」と、25年間のプロとしてのキャリアを労った。
以前、川口は中村について、こんなことを語っていた。
「俊は常にトップで戦ってきたので、レベルが違います。しかも名波さんとのユニットで、ジュビロを劇的に変えた。偉大だからこそです。ポジションが違うので見習うというのは少し違うかもしれないですが、仲間が成果を出しているのは励みになりますし、とても刺激を受けています」
『仲間』と言っていたのが印象的だった。川口が先に引退はすることになったが、日本サッカーを語るうえで欠かせない二人のこれからのコラボレーションが楽しみだ。
相模原対鹿児島戦は12月2日13時、相模原ギオンスタジアムで行われる。チケットは絶賛発売中。
▼12月1日、試合前日準備のためのボランティアを急募!
また、クラブは12月1日12:00から18:30まで( ※途中参加、または途中までの参加でもOK)、試合前日の作業をできるボランティアを急きょ募集している。
集合場所は相模原ギオンスタジアムのFゲート階段前。事前申し込みの必要はなし。荒天の場合は中止にする場合あり(ツイッターで報告)。
文:サカノワ編集グループ