【横浜FM4-2札幌】マルコス・Jが鮮やか気円斬「今日のポーズは決まったね」得点ランク1位キープ!
横浜FMのマルコス・ジュニオール。写真:上岸卓史
PKで1ゴールを上積み、単独トップをキープ。
[J1 31節] 横浜FM 4-2 札幌/2019年11月9日/ニッパツ三ツ沢球技場
横浜F・マリノスのFWマルコス・ジュニオールが70分にPKによる1ゴールを決めて、勝利を確実にするチーム4点目を記録。ホームチームは4-2の大勝を収め、鹿島アントラーズを抜いて2位に浮上した。最終節にFC東京戦があり、「自力優勝」の権利を手に入れた。
エリキをセンターフォワードに、右に仲川輝人、左にマテウス、そしてトップ下にマルコス・ジュニオールが入るという攻撃的布陣。「マリノスは組織化されたうえ、前線4枚の個のレベルが高く、止めるのが難しかった」(札幌ペトロヴィッチ監督)と、時にドリブルで揺さぶり、時に連動性あるパスワークから切り崩すなど、翻弄していった。
マルコス・ジュニオールはボールを確実に収めて起点になりつつ、スペースを巧みに突いてギャップも生み出す。流動的かつ有機的にチームメイトと絡み合い、横浜FMの攻撃にメリハリをもたらした。そしてマテウスの突破から得たPKを確実に沈め、通算15ゴール目を奪ってみせた。
FC東京のディエゴ・オリヴェイラもジュビロ磐田戦で通算14ゴール目を決めたが、マルコス・ジュニオールが得点ランク1位をキープ。試合後、得点王も視野に入ってきたのでは――そう聞かれたマルコスは次のように語った。
「今年早々からゴールを決め始めた時から(得点王について)聞かれることがありましたが、自分としては、まずチームのために、やるべきことをやる、それだけを心掛けてきました。ただ、今日のようにチャンスがある時には、しっかり決めて、さらに積み重ねていきたいと思います」
ラグビー・ワールドカップ(W杯)の開催に伴い、代替で使用されてきた三ツ沢での今季リーグ戦は最後となった。そこで目の前にいるトリコロールのサポーターに、”完璧”な気円斬のパフォーマンスを披露してゴールに華を添えた。
「今日のゴールパフォーマンスは、しっかりできましたね! あとはやるべきことを練習から続けて、次の試合でも皆さんに見せられるように頑張るだけです」
最終節にはFC東京との直接対決が組まれており、横浜FMはあと全勝すれば「自力優勝」できる状況に持ち込んだ。あとは目の前の試合に「勝つ」ことに集中するだけだ。
「自分たちのやるべきことを、しっかりやる。そのことを常に、変わらず念頭に置いてきました。そのうえで、決勝戦があと3試合あると考えています。その積み重ねた先、最終的にどうなるのか。結果を残せるように、一つひとつ戦っていきます」
残すカードは、松本山雅FC、川崎フロンターレ、FC東京――。26歳のブラジル人アタッカーはそのように、残り3つの「決勝」へ決意を示した。
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[文:サカノワ編集グループ]