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王者の横浜FM、今季関西勢に1勝もできず。初得点の水沼宏太「甘さが出た」

横浜F・マリノスの水沼宏太。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

C大阪に1-4大敗、ポステコグルー監督「疲労が蓄積され、高い強度を保つのは難しい」。

[J1 23節] C大阪 4-1 横浜FM/2020年10月17日/ヤンマースタジアム長居

 J1リーグ23節、昨季王者の横浜F・マリノスはセレッソ大阪に1-4で敗れ、2試合ぶりの勝利はならなかった。水沼宏太が意地の横浜FM復帰後リーグ初ゴールを、昨季まで所属したC大阪から決めた。リーグ残り8試合となった横浜FMは、これで関西勢3チームとの今季対戦を終了、暫定2位のC大阪にダブルを許し、ガンバ大阪とヴィッセル神戸にそれぞれ1分1敗と、1勝も挙げられなかった。

 奥埜博亮、豊川雄太にそれぞれ2ゴールを奪われた。アウェーチームはミスもあって流れを悪くするなか、背後のスペースを攻略されて、7月18日の5節・鹿島アントラーズ戦(●2-4)以来となる今季最多タイの4失点を許した。

 横浜FMのアンジェ・ポステコグルー監督は試合後、次のようにオンラインの記者会見で語った。

「選手たちには疲れが溜まっている感じが見受けられます。スケジュール的にも堪えるなか、選手たちはすべてを出し切ってくれました。結果はついてきませんでしたが、90分間諦めず、最後まで戦う姿勢を見せてくれました。(システム変更について)何度も言いますが、それは関係なく、自分たちのサッカーをするだけです。選手が本当に疲れている、フェアではないタイトなスケジュールのなか、選手は闘い続けてくれています。高い強度を保つのは難しい。選手を守りたいと思いますし、そのなかでやり方を変えることも考えますが、システムによって方向を変えることはありません」

 今季初ゴールを決めた水沼だが、「やっとゴールを決められましたが、喜べるような状況ではありませんでした。(ベンチから戦況を見つめ)相手のどこが空いていて、どこにチャンスがあるのか、整理してピッチに入っていけて、ちょっとは流れを変えられたかなと思います。ただ逆に前掛かりになりすぎて失点をしてしまったので、自分たちの甘さが出たと思います」と、笑顔はなかった。

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[文:サカノワ編集グループ]