【ベトナム戦 採点&寸評】悪くないが至るところでノッキング。MOMは唯一高評価の…
【MAN OF THE MATCH=マン・オブ・ザ・マッチ】遠藤航(日本)
バイタルエリアを埋めた遠藤航。PK獲得のスルーパスを放ち、最多96本のパスをつなぐ。
[UAEアジアカップ 準々決勝] 日本 1-0 ベトナム/2019年1月21日/アール・マクトゥーム・スタジアム
【選手採点│寸評】
※5段階評価。5が最高で、1が最低。1点刻み。
採点対象は原則、出場20分以上。
※採点の見方
ポジション
背番号 選手名 採点
GK
12 権田修一 3
被シュートは12本(日本のシュート11本)で、そのうち枠内4本、枠外6本とシュート精度の低さにも救われた。吉田との連係ミスから致命的なピンチを招いたが決定的なシュートをセーブ。ただ最前線にボールが収まらないことも、吉田と権田へのバックパスが多くなっていた要因。無失点に抑えたことを加味して「3」に。
DF
5 長友佑都 3
相手のカウンターの起点に素早くチェック。破綻せず、粘り強さはさすが。ただ、二人とも縦に行きたいが行けずにいる、原口と重なってしまう攻撃の課題を相変わらず改善できていない。
16 冨安健洋 3
状況に応じて高い位置までボールを奪いに行き、攻撃の始点にもなった。吉田とのバランスが良いとも言えるが、スペースを与えすぎてヒヤリとすることも。
22 吉田麻也 3
権田との連係ミスはあったものの、中盤から前線にかけてビルドアップできない皺寄せを最終ラインで受けていたか(難しい態勢でもパスが来るなど)。その他はしっかり締めていた点を考慮して及第点に。
19 酒井宏樹 2
攻め上がってクロスを放つ回数は、これまでで最もあった。しかし、チャンスにはつながらず。経験は豊富なだけに、工夫がほしかった。
MF
6 遠藤 航 4【MAN OF THE MATCH】
バイタルエリア付近でピンチの芽をことごとく摘み、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)で決勝点になった堂安律のPKをもたらすスルーパスも放った。つないだパス本数はチーム最多96本。ビルドアップの面では、あと一本がつながらなかったが、勝利への貢献度は高く、唯一、「4」をつけてMOMに選んだ。大迫が入れば、さらに生きそうだ。
7 柴崎 岳 3
遠藤に続く90本のパスをつないだ。日本がペースを崩さずボールを保持しながら試合を進められたのは背番号「7」の安定感があったからこそ。とはいえもちろん、我慢の展開が続き、北川へのパスが収まらないことなど、ビルドアップには苦労した。
8 原口元気 2(▼78分)
得意のカットインからチャンスを掴んだが……シュートを打ち切れず。ゴールは近づいている感じだ。
21 堂安 律 3
運もあったという決勝点のPK獲得だが、ペナルティエリア内に入っていこうとする姿勢が結実した賜物。「結果」を残したことは評価したい。それでも試合に参加できていない時間もあり、「3」が妥当か。
9 南野拓実 2(▼89分)
決定機は作ったが、またもゴールを決め切れず。ボールをもらおうと下がってくることで、前線の厚みを欠くことが多かった。CFにボールが入れば、いろいろな仕掛けができそうだが。
FW
11 北川航也 1 (▼72分)
改めてセンターフォワードの重要性を認識させられた一戦。このポジションにボールが収まらないと、日本の攻撃のスイッチは入らない。スペースを生み出そうとしていたようだが、パスから逃げているように感じるシーンも……。チーム全体の推進力を生み出せず、むしろ慎重なプレーを誘発してしまった。
▽交代選手
FW
15 大迫勇也 ―(△72分)
右臀部を痛めていたため、グループステージ第1戦のトルクメニスタン戦以来の復帰。ややファウル気味に来られてもボールを収めて起点になるなどポストプレーの確度の高さをさっそく示す。準決勝イラン戦に向けて、森保監督はこのラスト20分の状況(中心選手との連係再確認)を作りたかったのだろう。
MF
10 乾 貴士 ― (△78分)
高めのポジションでボールを収め、時間を上手く使いながら勝利へ導いた。
MF
18 塩谷 司 ― (△89分)
最後の3枚目のカードで投入。守備の圧力を強めて、完封勝利に貢献した。
文:サカノワ編集グループ