×

【日本代表】ユース、高校、大学…出身者ランキング。大学が健闘の2位!

Jクラブユース出身の南野(左上)、槙野(右下)。高校出身の大迫(右上)、大学出身の室屋(左下)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

クラブユース出身者にも傾向が……。

 アラブ首長国連邦(UAE)で開催中のアジアカップは1月28日、準決勝の日本代表対イラン代表が行われる。日本の2大会ぶりの優勝――覇権奪還まで、あと2勝。キックオフは日本時間の23時だ。

 今回は、アジアカップのメンバ―23人がプロになる前の出身カテゴリーを調べた。Jクラブユース、町クラブユース、高校、大学……どこからプロ契約を勝ち獲ったのか。

 結果は次の通りだった。

□アジアカップ日本代表
23人の出身カテゴリー

順位 プロ前の所属 人数
1位 Jクラブユース 10
2位 大学      8
3位 高校      5

※大卒6選手の2種時代の所属
大学の前所属 人数
高校     5
クラブユース 1

 2010年以降のメンバー中心であったロシア・ワールドカップ(W杯)は、高校10人、Jクラブユース9人、大学3人、町クラブユース1人(香川真司)だった。

 森保一監督の就任に伴い、今回のアジアカップに向けて、比較的若い選手を一気に起用。年齢的にも若返ると同時に、Jクラブユースが断トツの1位になった。

 基本的にJクラブユースはプロ選手を育成するための機関。下部組織の設置はJリーグ加盟の条件でもあり全国でその数は増え、プロの目で”金の卵”を発掘する流れはより進んでいる。

 また今大会は、冨安健洋が福岡U-18出身である以外、いずれもJ1のクラブユース出身であるのも興味深い。

 それに大学出身者が高校よりも多い8人だった。主力選手は長友佑都のみではある。それでも高卒やユース出身でも、プロ1、2年目に出場機会を得られず燻ってしまうケースも多く、そのなかで室屋成や塩谷司のように、大学で鍛え上げて這い上がってきた選手も重宝されている。

 高校はロンドン五輪と北京五輪世代が4人で、リオ五輪世代は三浦弦太のみ。公立出身は滋賀県立野洲高卒の乾だけだった。また、Jリーグにも多くのタレントがいる町クラブユース出身選手だが、今回はゼロだった。

 23人と当初招集されていた中島翔哉と守谷英正の出身カテゴリーとチームは次の通り。

□23選手のプロになる前のカテゴリー/出身チーム
GK
1 東口順昭(ガンバ大阪)  ←大学/新潟経営大
12 権田修一(サガン鳥栖)  ←クラブユース/FC東京U18
23 シュミット・ダニエル(ベガルタ仙台)←大学/中央大
DF
2 三浦弦太(ガンバ大阪)←高校/大阪桐蔭高
3 室屋 成(FC東京) ←大学/明治大
4 佐々木翔(サンフレッチェ広島)←大学/神奈川大
5 長友佑都(ガラタサライ/トルコ)←大学/明治大
16 冨安健洋(シント=トロイデン/ベルギー)←クラブユース/福岡U-18
19 酒井宏樹(マルセイユ/フランス)←クラブユース/柏U-18
20 槙野智章(浦和レッズ) ←クラブユース/広島ユース
22 吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)←クラブユース/名古屋U18
MF
6 遠藤 航(シント=トロイデン/ベルギー)←クラブユース/湘南ユース
7 柴崎 岳(ヘタフェ/スペイン)←高校/青森山田高
8 原口元気(ハノーファー/ドイツ)←クラブユース/浦和ユース
9 南野拓実(ザルツブルク/オーストリア) ←クラブユース/C大阪ユース
10 乾 貴士(アラベス/スペイン)←高校/野洲高
14 伊東純也(柏レイソル)←大学/神奈川大
17 青山敏弘(サンフレッチェ広島)←高校/作陽高
18 塩谷 司(アル・アイン/UAE)←大学/国士舘大
21 堂安 律(フローニンゲン/オランダ) ←クラブユース/G大阪ユース
FW
11 北川航也(清水エスパルス)←クラブユース/清水ユース
13 武藤嘉紀(ニューカッスル/プレミア) ←大学/慶應大
15 大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)←高校/鹿児島城西高

※当初メンバー入りしていた二人
10 中島翔哉(ポルティモネンセ/ポルトガル)←クラブユース/東京Vユース
18 守田英正(川崎フロンターレ) ←大学/流通経済大

文:サカノワ編集グループ

Ads

Ads