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名古屋から共に加入。新井一耀が佐藤寿人と誓った「千葉を必ずJ1へ上げる」

千葉に今季加入した新井一耀(17番)。(C)SAKANOWA

186センチの高さと技術、そしてスピード。まさに欲していた最終ラインのピース。

 25歳の大型DF新井一耀が今季、名古屋グランパスからジェフユナイテッド市原・千葉に期限付きで加入した。千葉県市川市出身というまさに地元。「ビルドアップと体を張った守備、それにスピードも生かして貢献していきたいです」と抱負を語る。身長186センチの高さに正確なパスとキックも備えるだけに、まさに千葉にとって待望のピースとなり得る。楽しみなタレントだ。

「試合に出たい。それが一番大きかったです。昨季はケガもあり思うようにいかない時期もありました(11試合0得点)。ただケガをする前よりも進化した姿を見せられるように、試合に絡んでいきたいです」

 公式戦のピッチに立ちたい。その渇望が、移籍を決断した最大の理由だったという。

 昨季は佐藤寿人と名古屋でともに戦った。何かに引き寄せられるように、千葉で再びチームメイトになった。

「必ず千葉をJ1に上げたい」

 誰もが口にする言葉ではある。ただ佐藤と話をした時、新井はその「寿人さんが懸ける、強い想いを改めて感じました」と言う。そして、必ずその唯一無二の目標を一緒に実現したいと思った。

「僕も中学まで千葉でサッカーをしていたので、ジェフがJ1にいた頃も知っています。そういう(J1で戦う)ジェフにしたい想いを持っています。その気持ちは寿人さんと一緒。だからこそ、僕も強い想いを持ってプレーしていきます」

 下平匠とは横浜時代のチームメイトだった。他にもつながりのある選手は少なくない。

「失点を減らすことは簡単なことではありません。一人ではできないことではあります。そこの意識を変えていけるように、自分の持っているものは全部出して貢献したいです」

 新井はそのように切磋琢磨し合って課題を克服し、チームとともにレベルアップしていくことを誓う。

 カバーリングの範囲が広いのも特長の一つだ。ハイライン戦術が特徴の千葉が、まさに欲していたタレントとも言える。最終ラインの新たな軸として、一日も早く躍動した姿を見せたい。新井が千葉でひときわ輝く。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

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