大黒健在!栃木SCが田坂流布陣変更で今季初勝利を掴む
栃木SCの大黒将志。※写真は昨年のものです(C)SAKANOWA
フル出場の大黒はフリーランから決勝点をお膳立て。西谷が鋭いゴールを突き刺す。
[J2 4節] 東京V 2-3 栃木/2019年3月16日/味の素スタジアム
栃木SCが3-2と再逆転に成功し、田坂和昭新監督のもとで今季初勝利を収めた。
アウェーチームは13分に大﨑淳矢のゴールで先制したものの、直後に林陵平、さらに李栄直に決められ、前半のうちに逆転を許してしまう。それでも栃木は途中から3バックから東京Vと同じ4バックに変更。マッチアップを明確にしたことに加え、より役割が明確になった大黒将志らが前線で一段と躍動する。
77分に大島康樹のゴールで同点に。そして87分、カウンターから大黒が右サイドへのフリーランでマークを引き付けるなか、西谷和希が右足の鋭いシュートを突き刺して、逆転に成功した。
今季初ゴールが決勝点となった西谷は試合後のフラッシュインタビューで次のように語った。
「一人ひとりがチャレンジャーの気持ちを持ち、バトルに逃げず闘えるところを表現できて良かったと思います。(得点シーンは)シュート意識は持っていたので、得意な形に持ち込み、思い切って上手く決めることができました」
また、初勝利を挙げた田坂監督は「選手がよく頑張ってくれました」と、開口一番選手たちの健闘をたたえた。そのうえで、次のように語った。
「なかなかテンポが掴めず、失点の仕方も悪く自分たちのペースに持ち込めませんでした。どこかのタイミングで選手とシステムを変更することは練習でもしていたので、それがこの試合でも上手く機能したと思います。(サポーターへ)本当にこれまで待たせて申し訳なかったですし、いろんな方に勝利を届けたかった。本当に今日は選手がよく頑張ってくれたと思います」
田坂流システム変更が結実しての新体制初勝利。3バックと4バックの併用への足掛かりにもなりそうだ。次節は24日にアウェーでのレノファ山口戦、そして6節の3月30日にホームでモンテディオ山形と対戦する。敵地で連勝を収め、ホームに戻ることができるか――。
文:サカノワ編集グループ