コロンビア戦主将に決定!柴崎岳が口にした日本代表の中心選手としての自覚
日本代表の柴崎岳。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
「自覚と誇りを持って」「舵取り役を担っていく」
[キリンチャレンジカップ] 日本 – コロンビア/2019年3月22日19:20/日産スタジアム
日本代表の柴崎岳がコロンビア戦を翌日に控えた3月21日、チームの中心選手としての強い自覚を口にした。昨年のロシア・ワールドカップ(W杯)を最後に長谷部誠が代表引退を決断。いろいろな意味で日本の「中心」として期待される柴崎の内側で変化が起きているようだ。そしてコロンビア戦、柴崎がゲームキャプテンに指名された。
「新加入組の競争心が、大きなプラスをもたらしてくれています。もちろんコンセプトの中でいかに個の力を出すかが大切ですが、今はまだメンバーは固定されていないので競争していく必要があり、それは悪いことでないと思っています」
柴崎は新たな選手が加わったチーム内の競争を歓迎する。一方、少し和やかと言える雰囲気には、適度に必要に応じて引き締めるべきだと強調した。それはアジアカップでの決勝での敗戦も影響している。
柴崎は次のように言っていた。
「アジアカップで得たプラスの部分も、ネガティブな部分も、それはピッチ内外にあり、そういったことを生かさないといけない。僕もそういった立場にあります。もっと、チームとして引き締め、緊張感を持つことは大切だと感じます。監督が選手に任せている部分があり、そこに選手が甘えるのではなく、練習の雰囲気もそうですし、日本代表での責任と誇りをやっていくことが大事かなと思います」
アジアカップを経て、少し時間を置いたことで柴崎が感じ取ったとこととは?
「試合中の修正力を高めないといけないかなとは感じます。これまでが上手く行きすぎていたところはもちろんあり、アジアカップで露呈したさまざまな相手への対応力を、これから磨かないといけないかなと思います。個人的にはそういったところは、チームのかじ取り役として、方向性を導いていくことが大事だと思います。個人的には担っていきたいです」
そのように、柴崎は「チームの舵取り役」としての責任について自ら言った。
「(アジアカップから時間を置き)どうしても目につくのはネガティブな部分になってきて、チーム内で解決すべきこともあります。ただ、(アジアカップの)決勝で露呈した甘さは、あの試合だけがそうだったわけではなく、大会全体を通して、ピッチ内外での積み重ねがそういったことを招いてきてしまった。もちろん勝ちや負けはあるけれど、二度と繰り返さないように、細かなディテールの部分をさらに突き詰めて、あのような舞台で出してはいけない甘さを排除しなければいけないと思います」
もちろんタイプは異なる。ただ、いろいろな意味で――一番のピッチ内で、”ポスト長谷部”となっていく存在。柴崎が強い自覚を持って、コロンビア戦に臨む。
取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI