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名波監督、歓喜のあまり走った!磐田ついに今季初勝利

湘南対磐田。90+6分、ロドリゲスのゴールが決まり、名波監督が選手を祝福するためゴール裏付近まで走った!(C)SAKANOWA

アディショナル、ロドリゲスがトドメの一撃!

[J1 6節] 湘南 0-2 磐田/2019年4月6日/Shonan BMWスタジアム平塚

 ジュビロ磐田がOGとロドリゲスのゴールにより、2-0で今季初勝利を収めた。アディショナルタイムの”ラストプレー”で決まった試合を決定づけるロドリゲス弾――。磐田の名波監督がゴール裏付近まで走って、歓喜の輪に加わった。

 磐田の1点リードで迎えた90+6分だった。湘南にとって、ラストプレーとなるであろう敵陣左サイドで得たFKのチャンス。GK秋元陽太もパワープレーでゴール前まで上がる。

 しかし、松田天馬のファーサイドへのキックは、磐田のGKカミンスキーにキャッチされる。すると「カミンスキーから『俺がキャッチしたらカウンターを狙って行こう』という話をしていた」と言うロドリゲスが荒木大吾とともに走り出す。そこへカミンスキーのスローが飛び、荒木が相手をブロック。ロドリゲスがロングシュートを放ち、無人のゴールネットを揺らした。

 磐田のベンチからも選手たちが飛び出し歓喜! 名波監督もそれに加わってゴール裏付近までガッツポーズを作って走り、通訳のファブリシオ氏と抱き合い、さらにロドリゲスらとも握手をかわして祝福した。

 名波監督は試合後、次のように振り返った。

「我々のゲームだったと思います。中盤のセカンドボールの予測と反応で拾い合いになったところで勝てたこと、それから前に出ていく人間のタイミングが良かったので、相手のボランチやウイングバックが戻らざるを得ない状況を作れたのが押し込めた要因だったと思います。危険だったのは松田のパスに武富が外したシーンぐらいで、あとは全員が体を張って守ってくれたと思います。最後の2点目で、勝ちを確信したが、時間の使い方もゲームの終わらせ方も非常に良かったかなと思います」

 何より湘南との走りの質で「負けなかった」ことを、勝因に挙げた。

「週明けから、(湘南に)走り勝とう、とまではおこがましくて言えなかったが、『走り負けないように』と5、6回は言ってきました。ただ素走りで負けないのではなく、質の良さを求め、その質が非常に良かったと思います。特に山田、大久保の帰陣、最後に象徴されるように、奪った後に前へ出て行こうと決断した人間の長いスプリント、その連続性があったからこそだと思います」

 磐田は1勝3分2敗と、ついに今季初勝利。次節は、清水エスパルスとの静岡ダービー(3月14日15時、エコパ/ホームゲーム)。勢いに乗って、決戦に挑む!

文:サカノワ編集グループ

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