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判定に不満爆発…むしろナイスジャッジ。神戸の得点取り消しは「大﨑の反則」

神戸の山口蛍と大﨑玲央。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

ウェリントンがノーマークで放ったヘディング弾。

[J1 6節] 松本 2-1 神戸/2019年4月6日/サンプロアルウィン

 松本山雅FCがホームで、アンドレス・イニエスタやダビド・ビジャらスター選手を擁するヴィッセル神戸に競り勝ち、今季2勝目を収めた。その試合後、判定への不満をヴィッセル神戸の選手や関係者がSNSでつぶやき波紋を広げた。

 その問題となったシーンの一つが、松本の2点リードで迎えた72分、神戸のコーナーキックだ。田中順也の左足のキックに、ノーマークになったFWウェリントンが豪快にヘッドで合わせてゴールネットを揺らした。

 しかし、上田益也主審はキックが放たれた直後に笛を吹き、神戸のファウルを告げていた。

 この場面について、4月9日に更新された『DAZN』のコンテンツ「Jリーグジャッジリプレイ」で、日本サッカー協会(JFA)の上川徹トップレフェリーグループシニアマネジャーが、神戸の大﨑玲央にファウルがあったと、次のように詳しく解説した。

「チームの反則になるような戦術については、予測を立てています。この25番の選手(大﨑)はボールを見ていない時間もあったと思います(実際、VTRで確認できる)。審判はそういった動きも見ます。ボールではなく相手競技者を見ていたりする選手は、相手選手のブロックに入ることが多い。もしかすると、この前のコーナーキックでも同じようなことが起きていたかもしれません」

 VTRでは、田中がコーナーキックを放ったあと、大﨑はマークについていた今井智基を一度手で押し、そのあと、橋内優也のユニフォームを背中から引っ張っていることが確認される。

 番組に登場したJリーグの原博実副理事長も「ボールに関与しようとしていない。まずボールに対し、競り合いに加わることが大切。アシスタント・レフェリーがいないなか、主審はよく見ていたと思います。ナイスジャッジ」と説明していた。

 また、この場面については、ウェリントンも主審に主張は一切していない。大﨑のファウルがあったことを理解していたようだ。

文:サカノワ編集グループ

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