俊輔、香川、中島…「令和の日本代表10番」は誰だ?
中島翔哉(左上)、三好康児(右上)、安部裕葵(左下)、大島僚太(右下)。(C)Takamoto TOKUHARA/Noriko HAYAKUSA/AFC
三好康児は東京五輪でインパクトを残せば。大島僚太、清武弘嗣はチームで10番。久保建英は…。
平成が終わり、令和が幕を開けた。
平成の大きなうねりの30年間で進化を遂げた日本のサッカー界にとっても、また新たな時代のスタートとなる。
日本代表のカテゴリーでは、A代表が間もなく20年ぶりとなるコパ・アメリカに参戦し、来年はU-22日本代表が東京五輪をホスト国として戦う。その先、2022年のカタール・ワールドカップ(W杯)へと向かっていく。
世代交代が進む日本代表で、今後の楽しみな注目点のひとつに「背番号10」の行方が挙げられる。森保一監督のもと、中島翔哉が新10番を襲名し、彼がケガで参加辞退したアジアカップでは乾貴士がつけた。そして先の3月では香川真司がロシアW杯以来、そのエースナンバーを背負った(中島は8番)。
基本的には、今後、香川と中島がつけていくことになるだろう。中島は所属のアル・デュハイルSCでも10番をつけている。
とはいえ、二人がこれからも代表の座が安泰だとは決して言えない。アタッカー陣は豊富で、来年の東京五輪後に、U-23以下の世代と本格的な融合が行われることになる。
中村俊輔、香川、中島、そして……。将来的に「令和の10番」を背負うのは誰か? 占ってみたい。
東京五輪チーム(U-22日本代表)で10番をつけてきたのが三好康児(横浜F・マリノス)だ。北海道コンサドーレ札幌で昨季ブレイクを果たし、今季移籍した横浜FMでさらに急速に進化を遂げている。東京五輪代表の10番としてインパクトを残せば、A代表でもそのエースナンバーの”待望論”は必然的に起きるだろう。
U-20日本代表と鹿島アントラーズで10番をつける安部裕葵も、エースナンバーが似合う一人に挙げられる。また、ロシアW杯で出場機会を得られなかった川崎フロンターレの大島僚太、セレッソ大阪を牽引してきた清武弘嗣は、いずれもそのチームの象徴的な10番であり、ポジション的にもふさわしいタレントだ。
さらに2017年のU-17W杯で10番をつけた福岡慎平(京都サンガF.C.)も楽しみな逸材。若き18歳の有望株は今季京都で着々と出場機会を増やしてA契約を締結している。「久保建英世代」の10番というまさに令和のエース候補。
その久保だが、U-20日本代表では「9番」をつけて大活躍を見せている。ゴールも奪えてチャンスメイクもできるまさに新時代の9番像を確立しており、「令和の9番」として、代名詞的な番号になるかもしれない。もちろん、彼が10番をつけても、何ら違和感はない。
香川のようにA代表で実績を残すことで”出世”するパターンも応援をしたくなるタイプだ。現時点ではノーマークでも、実力で10番を掴む選手が出てくることもあり得るし、そんなタレントの出現もまた楽しみにしたい。
文:サカノワ編集グループ