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ベンゲルの神戸監督就任。発表があるとすれば「6.1」以降?

アーセナル監督時代のアーセン・ベンゲル。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

解説の仕事でCL決勝の舞台、マドリードへ。

 2017-2018シーズンまでアーセナルを率いたフランス人指揮官アーセン・ベンゲル氏に、J1のヴィッセル神戸が監督就任のオファーを出したと報じられてから、6日が経過した。28日にイギリス有力メディア『インデペンデント』が「ベンゲルがヴィッセル神戸からの申し出を検討している」と題したレポートを掲載したあと、海外での報道合戦も一旦落ち着いた様子だ。

 ベンゲル氏を巡る最新の情報としては、6月1日にスペインのマドリード(エスタディオ・メトロポリターノ)で行われるチャンピオンズ・リーグ(CL)決勝のトッテナム・ホットスパーFC対リバプールFCで、同氏がテレビの解説を務めることが伝えられている。現地の報道によると、年間(パック)での高額な契約を結んでおり、なかでもやはりCL決勝はプライオリティ的に最も高く位置付けられているという。そして「犬猿の仲」で知られるジョゼ・モウリーニョ氏と試合当日、同じスタジオに居合わせることになっており、二人がどのように振る舞うのかが、イギリスやフランスで話題を集めている。

 これまで神戸サイドはこのオファーの話題に関して、肯定も否定もしていない。一方、ベンゲル氏サイドも、神戸からの話があったのかどうかはもちろん、神戸の話を断ったという報道もされていない。ベンゲル氏はまだ熟考中なのか、あるいは就任を決断していて、その「6.1」の決勝後に発表があるのか――。そう考えると、話の辻褄も合ってくる。

 とはいえ、もしもベンゲル氏が神戸と合意に至っていたとしても、実際に来日するまでは、気が気でないだろう。

 5月25日に『Goal.com』ポルトガル語版が、「神戸が2年半、年俸400万ユーロ(約4億9000万円)でオファーを提示した」と報じた。そして28日の『インデペンデント』は、「元アーセナルの指揮官は、名古屋グランパスエイトを率いて以来、23年ぶりの日本への復帰を検討している」「ベンゲル就任へ誠意を見せる神戸の経営陣が先週末にヨーロッパに飛んだ」などと伝えた。

 そして『インデペンデント』は記事の最後、「ベンゲルはアーセナルを退任したあと、1年以上、監督の仕事をしていない。しかしこのオファーは、ベンゲルが長年に渡り日本へ寄せてきた愛に訴えるかもしれない」と書いている。

 これまでベンゲル氏自身からの、この話題に関する発言は一切伝えられていない。69歳になるベンゲルは、本当に日本に来るのだろうか? いずれにせよ、CL決勝を挟み、この「噂」が本当かどうかはハッキリしそうだ。また、前節湘南ベルマーレに4-1の勝利を収めて連敗を「9」で止めた神戸は6月1日の14節、アウェーでジュビロ磐田と対戦する。

文:サカノワ編集グループ

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