ベシクタシュが岡崎慎司の獲得検討?トルコの複数メディアが報じる
岡崎慎司。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
「黒鷲に新たなシンジ!」。しかしリストアップの段階か。
トルコ1部のベシクタシュJKが、プレミアリーグのレスターFCを退団した岡崎慎司をターゲットにしている――!? ボルシア・ドルトムントから期限付き移籍していた香川真司が2018-19シーズン終了とともに契約満了を迎えたイスタンブールの強豪が、続いて日本人ストライカーの獲得を検討しているという。
トルコメディアの『ファナティック』、『FOTO MAC』が相次いで報じた。ベシクタシュは香川獲得により開拓した日本のマーケットをさらに拡大する「ジャパンプロジェクト」を進めたい意向だという。そのなかで、レスターを退団しフリートランスファーになった岡崎に着目しているという。『ファナティック』は「黒鷲(ベシクタシュ)に新たなシンジ!」と題し、クラブが岡崎を狙っているとレポートしている。
また、岡崎が中盤ではなくFWとして改めてヨーロッパで勝負したいと意欲を示していることも伝え、そのうえで、ベシクタシュでは「左ウイングやストライカー、さらにトップ下として起用できる」と攻撃のユーティリティとして、チームでも重宝しそうだと太鼓判を押す。
ただ、いずれも「噂」というより、仮想の話にすぎない印象は受ける。とはいえ、そういったなかで、香川については、1年以上前からトルコメディアで獲得の意向が報じられていたなか、移籍が実現した経緯もある。
何より、ベシクタシュは香川の完全移籍の獲得も検討していたが、トップ下のライバルであったトリノFCからレンタル中だったセルビア代表アデム・リャイッチの買取義務が発生したため(条件を満たした場合、必ず買い取らなければいけないという契約内容だった)、同ポジションでのさらなる高額投資を回避。強化費の削減も迫られており、やむを得ず「撤退」した背景がある。
そうしたなか、香川フィーバーに沸いた4か月を考えれば、移籍金がかからず獲得可能な岡崎が、リストに上がってくるのは、ある意味必然とも言える。香川がプレーしたことで、ベシクタシュの熱狂ぶり、スタジアムや施設など環境の充実ぶりも日本に伝わった。果たして、正式なオファーは? 今後具体的な動きが出るのか注目だ。
4月に33歳の誕生日を迎えた岡崎は、2018-19シーズン、レスターで主に途中出場で21試合に出場し無得点だった。日本代表116試合50得点で、6月のキリンチャレンジカップとコパ・アメリカ(南米選手権)に臨む日本代表に選ばれている。
文:サカノワ編集グループ